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しあわせの衣擦れ
【熟女/人妻 官能小説】

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あんずの花-1

水曜日、麻実が不動産屋の男を連れて千恵の家に来た。

「こんにちは、お邪魔します。」男は積極的だった。「えっ?こんなおじさんが彼氏??」千恵は麻実に趣味を疑った。

「こちらが千恵ママです。小夜子ママの親友なんですよ。」麻実が男に紹介をした。
「ママ、彼が今日はどうしても幽霊アパートの話しを聞いて欲しいそうなの。」麻実は続けた。

「幽霊アパート?私あんまりオカルト信じないわよ。出るの?」千恵は目を細めた。

「いやいや、幽霊アパートって言うのはお化けが出るのじゃなくて、入居して人が見えなくなってしますのです。どんなに捜しても入居した人が見つからなくなってしまう不思議なアパートがあるんですよ。」

「神隠しか何かの話しですか?」千恵は男の話しを理解出来なかった。

「住んでるのに誰にも見つからない、そんなアパートです。以前は債務に追われた方が取立てから逃げる為に良く入居されてました。いや、実は最近一部屋空きましてね・・・・。」男は不気味な笑いをした。

「麻実ちゃん、お茶入れるの手伝ってもらえる?」麻実を台所に連れ出した。
「なんなのあれ?あんたの彼氏。変じゃない?」小声で千恵は話した。

「彼氏?とんでもない。食事誘われてるけど、彼氏なんかじゃないわよ!ママが勝手に思い込んでるんでしょ!」麻実は反論した。

「じゃあ、なんでうちに連れて来たの?」

「小夜子ママから言われて。」

「えっ、どういう事?」

「・・・」麻実は知らん顔で戻ってしまった。そして、そのまま男と食事に行ってしまった。「なんなのよ!いったい?」千恵は納得が出来なかった。


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