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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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-1


このままでいいわけがない。

と自分を奮い立たせたのは
金子さんとそんな関係になって
2ヶ月ほどたったころ。

10でもいいと思ったけど
やっぱり女は欲張りで。
100くれる男がいい。

抱かれるたびに寂しくなっていく関係は
会えない平日に自分でどうしようもない孤独感に襲われる。

すみれに相談したくても
あいつは頼りたいときに海外に出張に行っていない。

1から説明しなきゃいけないけど、
誰かに聞いてほしくて学生時代の友人を呼び出した。

「真樹。久しぶり」
「久しぶり。もしかして・・・今の時期って期末?」

呼び出したはいいけど
遠い記憶をたどれば、もしかして高校は今の時期は
前期の期末テストの時期だったかも・・・と思い当たる。

「ま。ね。でも平気。数学は明日だから。
採点もまだないから」

友人の弥生は高校の数学教師をしている。
あ〜。期末時期だったか。しまった。
今日、弥生を呼び出した事が智樹にばれたら
いやみ言われそう。

弟の智樹は弥生と付き合っている。

「何かあった?」

のんびりしているように見えるけど
さすがに教師。悩んでいるのを言ってみろと
無言の空気で言うオーラは凄い。

「今、彼氏がいるんだけど」
「え!智樹何も言ってなかった」
「うん。智樹にも言ってない」
「それだってバレるでしょう?」
「ばれない」
「なんで?」

学生時代の友人は会う時間がしばらく開いても
すぐにあの時の関係に戻れるから不思議。




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