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変容
【教師 官能小説】

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変心-20

 とうとう自分からフェラチオをさせてくれとお願いしてしまった。何故こうなってしまったのか?理由が分からないまま、恵は男の足下に跪き、ベルトを緩め、ボタンを外し、ズボンを下ろした。次いで男のトランクスを下げる。

 男の陰茎が眼前に現れた。

 恵の口や喉を散々陵辱したそれは、今はだらんとしたままだ。
 恵は男に聞こえないように軽くため息をついてから、両手でそれを軽く握った。軽く持ち上げて舌で尖端を舐める。手はゆっくり陰茎をしごいている。亀頭、鈴口、エラ周り、裏筋と、できるだけ丁寧に舐めていった。

 やがて、徐々にだが男の陰茎は大きさを増していった。口を大きく開け亀頭を頬張る。だが、すぐにはストロークせず、口内で舌を使い亀頭部分を舐めしゃぶる。その間も絶え間なく手は動き、陰茎の胴の部分を絶妙のスピードと圧で上下させていた。

“さすがピアノとフルートを専門とする音楽教師。ヘボなのに変わりはないが、素質の高さは感じるな。”

 自由になった手を使い精一杯奉仕する恵は、前回のフェラチオを上回る丁寧さと真剣さで男のペニスを舐めしゃぶっている。前回使ったテクニックを極力使わず、新たな手法で射精に導こうとする姿勢は、学習能力の高さと意欲を証明するものだった。


 20分後。片手を腰に回し、もう一方の手で睾丸を柔らかく揉みほぐしながら、口を思い切り締め、高速でストロークする恵の口に男は射精した。
 ドクドクと数回に分けて発射されるザーメンを、恵は全て飲み干した。

 陰茎から口を離さず、丹念に掃除フェラをする恵。男はカメラを取りだし恵に言った。

「チンポを吸ったまま、こっちを向け。」

 今までの写真は上から見下ろすアングルで撮ったものがほとんどで、恵の目線がカメラを向いたものは1枚も無い。精液の溜まった口を大きく開けて見せているシーンはあるが、その時も目は閉じている。 己の卑猥な姿を真正面から撮られるのはかなりの抵抗があった。監禁初期ならはっきりと拒否しただろう。だが、今の恵はこう考えた。

“死ぬよりは千倍もマシ。それに、デジカメとは違うし…。”

「パシャ。」

 指示に従って、頬を窪め肉棒を吸いながら上目遣いに男を見上げる恵の顔が、カメラによって切り取られた。

 ポラロイドカメラだからデータとしては残らない…そう恵は思っていたが、実は違う。
 男が使っているカメラは確かにポラロイド社製のカメラで、撮影したその場で写真が出てくるが、それはインスタントデジタルカメラと呼ばれるカテゴリのカメラで、デジカメとプリンタの両方の機能を併せ持つものだ。そのカメラによって、恵のあられもない姿は、全てがデジタルデータとして完全に保存されていた。

 男は、あえてポラロイドを使うことで、恵の無知と思い込みを突き、撮影されることへの警戒心を薄れさせていたのだった。

“くくくっ…。お前がチンポをくわえたり、小便器になっている姿は、すでに千回以上閲覧されているんだよ。”

 男は、二重の瞳を大きく開き、タコのようにチンポに吸い付く恵の写真を床に投げ捨てながら、いつになく優しげな声で言った。

「悪くなかった。これで7だ。」

 恵は陰茎に吸い付いたまま男を見上げ、目を輝かせた。




 結局、恵はあれから更に1時間程かけて、2枚の写真を取られた。
 1枚は口を開けて口内に溜めた尿見せている姿。もう1枚は舌を出して肉棒に付いたザーメンを舐め上げている姿。どちらも恵はしっかりと目を見開いてカメラを見ている。

 壁に追加された3枚の写真…その合計は9枚になっていた。


 窓も無く、外の音も聞こえず、最低限の物しか置いてない無機質な部屋。恵の視線は自ずと写真に引き寄せられる。
 恵は己の痴態を写したそれを見ながら、不思議な充足感を感じていた。

 夫にすら、させたことも見せたこともない姿が写っている写真。当然、そんなものを見て嬉しいはずもない。できるなら即刻破り捨てたい。しかし、それは忌避すべき物であると同時に、恵と家族を繋ぐ希望の鎖であり、解放に向けた必死の努力を証明する物でもあった。

“9枚…約10分の1。”

 数え間違えるはずもない数字を何度も確認する恵。

“今日も3進んだ。明日も食事が2品増える。でも、手が使えた今日とは違い、次はまた口だけなんだ。”

 食事と睡眠がしっかり取れ、体力が戻れば、『3』という数字は何とかなるかもしれない。しかし、フェラに手間取って時間をかければ、その分体力が消耗するだけでなく、しびれを切らした男のイラマチオが始まってしまう…。思い出される窒息の恐怖。

“セックスすればもっと簡単なんだろうけど…。”

 禁断の選択肢が脳裏をかすめる。

 生理はもういつ来てもおかしくない。今は最も妊娠しにくい時期だ。『チャンス』と言うのははばかられるが、確かにタイミング的には今しかない。

 ここまで来てもなお消えぬ己の貞操観念と冷静な状況判断との狭間で葛藤する恵。それは感情と理性のせめぎ合いだった。

 監禁後初めて両手を自由に使えるこの状況を考えると、恵にはすべき事が他にあったのかもしれない。足の拘束を解除しようとする事。男を倒す手段考える事。それらの案は、確かに一瞬恵の頭に浮かびはした。だが、そのどちらも実行はされなかった。男の体格や計算高さ、冷酷さを考えれば、それらの案は徒労に終わるだけでなく、より悲惨な状況を招く可能性があると判断したからだ。


 結局、セックスを許容するかどうか決められないまま、恵は眠りに就いた。久しぶりに食べた果物の甘さと満たされた胃、自由になった両手がその眠りを深いものにした。


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