ケッチャク-25
「クラスタでね、テオの身体ごと食べた〜い!ってなったんだけど、それしちゃったらもうテオに会えないでしょ?」
テオは自分のモノになるが、2度と会う事はない。
「ああ、まぁな」
「だから、一生懸命我慢したの。それとね、魔物の姿見られるのも怖かった」
実はテオにだけ見られたくなかった。
ランスやノアに見られるのは別に構わなかったのだ。
それは嫌われてしまうかもと思ったから。
テオに拒否されたら、耐えられないと思ったから。
「それにね?テオしか食べたくないって気持ちと、テオが欲しくて一生懸命濡らそうとする身体って一致してるよね?」
つまり、心も身体もテオを欲している……という事。
「アタシね?テオが死ぬまで一緒に居たい。でね?テオの最期を見送ったら、この身体……食べて良い?」
きゅるんとした瞳で首を傾げる姿は、このテーブルに置いてあるケーキ食べて良い?という口調と同じ。
そんな感じなのにテオの顔はキラキラと輝いていった。
死ぬ時、最期に会いたいのはパル……それはテオの望み。
「ねぇ?これって人間の好きって気持ちと一緒だよね?」
キラキラした笑顔のテオはパルを引き寄せて力いっぱい抱きしめる。
「ああ、そうだ」
愛する人を大事にしたい、嫌われたくないという人間のもつ想いと、食べて自分のモノにしたいという魔物の気持ち。
それを両方向けられて涙が出る程嬉しい。
「泣くほど?」
「うっせ。お前も鳴かしちゃる」
涙声を指摘されたテオは、照れ隠しに腰をグッと突き上げた。
「はぁんっ」
挿入したままだったテオの肉棒は、話している間パルの中で更に硬くなっていた。
それがパルの良い所をグイグイ押してくる。
「ふぅ やぁんっ テオっ 好きぃ」
喘ぎ声に混じるパルの告白に、テオのモノがビクンと反応した。
「嬉しい事 言うなっての……我慢できねっ」
テオはパルを抱きしめたままガンガン突き上げる。
「アッ!ダメぇっソコぉ」
「ハッ パル 好き だ」
「あ あぁっ」
「パルっ イ くぞっ」
ドクンッ
「ひやああぁーーーーーーっ!」
宣言と同時に放たれたテオの想いを受け、パルは背中を反らせて自らも昇った。