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春、雨。
【制服 官能小説】

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思い出コレクター-1


学校に着いて、新しいクラス発表が張り出され、賑やかな昇降口を遠目にひとつため息をついた。

まだ制服を着るというより、服に着られていると言ったほうがいいね、なんて母親に笑われながら、この学校の門をくぐったのは二年前。

緊張気味で上級生に入学祝いの花のバッチをつけて貰い、案内係りにクラスへと案内されて。
その時、僕を案内してくれたのが、僕よりひとつ上の学年の彼女…千香だった。

千香は、照れ臭そうに笑いながら、

「中学生活も、慣れたら凄く楽しいから」

僕の緊張を和らげる言葉をくれた。


僕とは違って、ちゃんと月日を重ねて着なれて見える濃紺のセーラー服に赤いリボン。
紺のハイソックス。
肩くらいの長さのふわふわした髪が人なつっこそうな笑顔に良く似合い、ひとつ歳が上だけど、とても可愛らしい人だなって思った。


それから千香とは、縁が続いた…というより、僕が彼女との縁を望んだ。
部活見学で千香を見つけて演劇なんて知りもしない世界へと飛び込み、部活の先輩後輩としての生活が続いた。

表舞台に立つ事が苦手な僕は、道具作りに勤しみ、舞台に立つ千香を陰で支える裏方として活動してた。



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