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ハーレム?な少年
【その他 官能小説】

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ハーレム?な少年-11

先生はもう決めてあるわ…ユリ」
リズが名を呼ぶと、前触れもなく天井から人が降ってきた。
「うわあ!」
「およびですかお館様」
いきなり現れたユリという女性は、リンの驚きを全く意に介していないようだ。
「紹介するわね。彼女はユリ。私の側近兼護衛者で東方の島国でクノイチと呼ばれる暗殺者をしていたわ」
「クノイチ…ですか?」
「ええそうよ。ユリの国は男性主権の国らしくてね。そんな中での卑劣な有力者を暗殺していたらしいわ。
己の色香を武器にして男を誘惑し、油断した所を討つって感じでね。」
言われてユリを改めて眺めると、確かにとんでもない美人であった。リズやミレイ達にも決してひけはとらない。
妖艶な雰囲気でいえばユリは圧倒的だ。
こんな女性に誘惑されたら、どんな男も我慢できないだろう。
「ユリのセックスの技術はかなりのものよ。何せそれが仕事道具の一つだったんだから。彼女に徹底的に鍛えてもらいなさい。
ユリ、今晩からあなたの寝所にリンを泊めます。いいわね?教育方法はあなたに任せます」
「わかりました。それではリン様、お部屋にご案内します」
「あ、あの…!」
そう言って無理やり手を引っ張って出口へ向かう。
リズを見ると、行ってらっしゃーいと手をヒラヒラ振っていた。
ユリの部屋は屋敷内に授かっているらしいが、なんと隠し部屋だった。突き当たりの壁に到着すると、壁が回転してその先に部屋があったのだ。
なぜ隠れているのかは、
「私はリズ様の影となって御身を守る存在。故に私の存在を知られる必要はないのです」
だかららしい。
「そこの奥の梯子は上の空き部屋に通じています。リン様の部屋は後日そこになるらしいのでいつでもこちらへ来ることが可能です。
また、リン様の部屋に来客が来てもここの天井は薄くしてありますのですぐに気づきます。
この部屋とリン様の部屋は他の部屋とはかなり離れていますので、喘ぎ声が大きくても大丈夫ですよ。
リン様の部屋に誰かいたらさすがに洩れてしまいますが」
淡々と部屋について説明するユリ。
リンは後半の説明で顔を赤くして聞いていた。
「さて…今日から技術特訓に入るわけですが、今日は特には何もしません。
少しでも女性の肌に慣れていただくために、まず今夜は私と添い寝しましょう」
「あ、わかりました」
とリンが頷くと、ユリはポイポイと服を脱ぎ始めた。
「ええ!?ユリさん!?」
「ただ寝るだけでは芸がないでしょう?肌を直接触れ合わせるため、お互い裸になりましょう。さあリン様も」
といって、リンの服も脱ぐように言う。
抵抗できるはずもなく、リンは大人しく脱いでユリと共にベッドに入った。
ベッドに入った瞬間、ユリはリンに密着して向き合う形で抱きしめる。
腕を背中に回し、脚をリンに絡めてかなりの密着感がある。
リンの胸板には、ユリの柔らかな胸の感触がはっきりと伝わり、目の前には美貌の顔が自分をじっと見つめている。
こんな状況で簡単に眠れるはずがなかった。

…結局リンが眠りについたのは、それから1時間後だった。

リンが寝息を立て始めた頃、ユリはまだ目覚めていた。
その瞳はじっとリンを見つめている。
(可愛い…)
どれだけ見ても見飽きない美しい顔。
スベスベの肌。
本当に男なのかとユリは思う。
ユリが祖国にいた頃は、仕事の関係上中年男に抱かれることが多かった。
その反発によるものか、ユリは男を感じさせない年下の子を好きになっていた。
つまりはショタコンということだ。


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