あたしは死んだ?-2
「ボクにこんな事されながら刀鬼に見とれるなんて、酷いよ環ちゃん」
「ちがっ! ああっ…ん…!! はっ…やぁ…んっ! ちょ…まっ…て」
刀鬼が冷静に言い放つ言葉や状況を考えようとすると、結月に胸の敏感な突起に吸い付かれ、舌で玩ばれ、気持ち良さと下腹部の甘い疼きで思考が霞み出す。
だけど、さっき刀鬼が言った、
『お前は死んだんだよ』
って言葉の意味がやっぱり気になって。
「あっ…あた…し…、どうなっ……ぁああっ!!」
疑問を投げかけた途端に、
「うわっ、環ちゃんのここ、もうこんなににゅるにゅるだよ?」
「やぁっ――っ! あっ! ああっ…ん!!」
結月の舌が首筋を這い、指があたしの濡れ疼く秘部の中へと入ってきて。
「すごいな、中からどんどんにゅるにゅる溢れてくるよ」
結月の指の動きに合わせて、あたしの下腹部から粘りけのある卑猥な水音が耳に入ってきて、頭がどんどん霞んでく。
もう、考えるのはどうでもいいや。
そんな事より今はもっともっと気持ち良くなりたい。
あたしは淫らな鳴き声をあげて、結月の下腹部を見つめて、手を伸ばした。すると、
「だぁ〜めっ♪ 環ちゃんにはまだまだい〜っぱ気持ち良くなって、もっともっとえっちになってらわなきゃ♪」
あたしの欲情を煽り、とろけさせる淫らな指使いを止める事なく、結月は、甘い声で囁いた。
同じ紅い瞳でも切れ長な目の刀鬼と違って、丸みのあるかわいい目で見つめられてそんな事を囁かれたら、お腹の奥がきゅんと疼いて。
あたしの中からどんどん愛液が溢れて、結月の指が動く度に、クチュクチュ…と淫靡な音を増していった。
「すごいなぁ…。環ちゃん、指だけでこんなにもグチョグチョになってる」
「あっ! …はあ――っん!!」
耳朶を甘噛みされながら、淫らな囁きを受けただけで、まるで電流が突き抜けるように体がビクリと反応してしまうあたしを愉しげに眺めながら、
「刀鬼、この娘、かなりいい感じだよ?」
「…まあまあだな。多少使い物にはなりそうだ」
…使い物?
一体なんの事なの?
快楽に惚けながらも、再度視線だけで刀鬼を見ると、口元だけで微かに笑った気がした。
「結月、楽しんでる最中に悪いが、そろそろ受け入れの魂塊共が来る」
「え〜っ…、折角これからもっと楽しい事しようと…」
「飢えた魂塊共がこいつの匂いに群がってきたら面倒だ。さっさと場所を変えるぞ」
刀鬼にそう促されると、
「むぅ…しょうがないなぁ〜…」
少し拗ねた顔を覗かせながら、
「環ちゃん、ちょっとだけお預けね♪」
そう言って結月に抱き抱えられた瞬間、私は闇に包まれた。