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幽霊の子
【ラブコメ 官能小説】

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幽霊の子-1


 幸夫と美由紀は、不倫の関係にある。
 幸夫は,オーストラリアのメルボルンに住んでいる。
 妻の旅行中に一人で出かけたパーティで、美由紀と出会った。意気投合した二人は、パーティが引けると、そのままホテルに直行した。    

 その後は、郊外の家並みの外れたところにあるキャラバン・パークが、逢い引きの場所になっている。市内のホテルだと知った顔に出会う危険があった。キャラバン・パークの客は、遠出のドライバーだから、近くの者と顔を合わせる恐れは、殆どない。
 
 そんな関係が一年近くも続いていたが、別れる日が近づいて来た。美由紀のビザが切れるのだ。語学留学生の美由紀は、すでに予定の一年の滞在を終えようとしていた。滞在を続けるには、新たに学校入学の手続きをしないと、ビザの継続は出来ない。
 
 美由紀は、英語の学校に通いながら、日本レストランでアルバイトをしていたが、これ以上留学を続ける余裕はなかった。
「私、オーストラリアが好きだから、幸夫さんの奥さんになって、ずっとここで暮らしたかったわ。でも、幸夫さんにはもう奥さんがいるし、私のビザは切れるし、今日が最後ね」
 
 美由紀は、いつにも増して激しく幸夫を求めた。幸夫も、もう二度と逢うことのない美由紀を、責めに責めた。
 コンドームが精液で満ちると、新しいコンドームに嵌め換えて、さらに責めた。美由紀とは、初めから結婚できないと分かっていたから、幸夫はコンドームを欠かさなかった。美由紀を愛していた。いつかは、幸せな結婚を掴んで欲しい。
 
 男根が波を打って、強かに精液を美由紀のワギナに吐出した。幸夫はじっと恥骨を合わせながら、別れを惜しんだ。
「日本に帰ったら、何をするの」
「そうね、もう歳だから、結婚でもして、おとなしく誰かの奥さんになろうかな」
 陰茎の根元に指を当ててコンドームを押さえて、腰を引く。萎えた男根にへばり付いたコンドームが、男根の抜けた後も、穴からぞろぞろと繋がって出てくる。幸夫は、精液が漏れ出さない様に縛ると、美由紀に気づかれない様に、この無粋な物を、ティッシュにくるんだ。


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