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左遷日記
【熟女/人妻 官能小説】

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第三部-1

東海道線は、清水付近から、浜松付近までは、太平洋に面して線路が
敷かれている。
東海道線と平行して走る、国道の向こう側は青い海だ。
天気の良い日が続いているため青い海は柔らかい日差しを受けながら
穏やかに揺れている。
    
9時を過ぎてくると、浜松方面に向かう電車の車内も客は少ない。
白河麻貴はドア付近に立って太平洋の青い水面を見つめていった。
6月の穏やかな海を見っても麻貴の心は晴れなかった。
麻貴は、形のよいピンク色の唇を強くかみ締めた。


一つ目の悩みは春思期の章太郎のことだ。
小学校時代と違い麻貴に甘えてくることも無い。
口数もずいぶん減った。
部屋の掃除をすると、視ることもできないような雑誌を発見して
しまった。
グラビアには、若い女性のヌ−ドやハイレグの水着姿が載っていた。
読み物には、「痴漢大好き」や「継母を食べちゃいました」のタイトルが
みえった。
近くにある、進学塾の中学生が店にくることがある。
ミニの制服に変わってからは男の子たちの蒼い視線が乳房や太腿を追って
くることも多い。
章太郎も自分を性の対象に視ているのかもしれない。


もうひとつの悩みは、店のことだ。
ファミリ−レストランのウェ−トレスのパ−トをはじめてから数年が経つ。
夫は日本を代表する浜松自動車の社員だ。
給料に不満はない。
社交的な麻貴は、接客業が好きだった。 
実家に仕送りもしたい。
それでウェ−トレスのパ−トをはじめったのだ。
去年の秋までは、人の善い店長と同年輩の奥様たちと楽しく働いていった。
しかし人の善い店長は業績悪化の責任をとって店を去ることになった。
店長が変わると店の雰囲気は大きく変化した。
制服が体のラインを強調するイエロ−に変わった。
 「ウェ−トレスは、体を魅せるのも仕事なんだよ」 
面長な店長は、わけのわからないことを言う。
ワンビ−ス型で普通に歩くだけでも太腿が観えてしまうミニだ。
客に料理を出すときに前かがみになることが多い、ウェ−トレスにとって
ミニはつらい。
麻貴も店の中で仲良しの奥様たちの太腿を視ることが多くなった。
テ−ブルに料理を並べるだけで、タイトの生地がヒップに引っ張られ
ムチムチした太腿が大きく露出をしてしまう。  
仲良しの奥さんの太腿なんか恥ずかしくって観れない。 
それを眺めながらオヤジたちがしまらない顔でニヤニヤしいてることも多い。
「お尻まで視られたくない」
「ミニスカ−トは無理」
奥様たちは、一人、二人とやめていった。
麻貴も店長が変わって一ヶ月もしない間にやめる決心をした。
章太郎にこんな姿をみられたらたいへんだ。
  

しかし現実は、麻貴の心を引き裂く方向に進んでいった。
ある日の午後、麻貴は、店長室に呼ばれった。
馬面の店長は、ニヤニヤしながらソファ−を進めてくる。
 「売り上げが伸びてほめられちやったよ。
  麻貴ちゃんのおかげだよ。
  麻貴ちゃんは、好い体をしてるから」
なんてやらしい視線なんだろう。
こんな視線、受けたくもない。
進が煙草を吸いながら言う。
 「うちも一流企業だろ。  
前のバカ店長との引継ぎの書類が煩くって。  
いくつかわけのわからない書類があって。
  麻貴ちゃんに聞けば解るて書いてあるんだ。
  前の店長とは仲がよかったんだな。
  夕方、アパ−トに寄ってくれよ」
進は、麻貴が部屋から出ていくと今晩の作戦をもう一回、確認をした。
玄関で麻貴が店で着替えをしている盗写写真を魅せれば必ず部屋に入
ってくるはずだ。
そのころには、昼にコ−ヒ−に混ぜておいた睡眠薬も効いてくるはずだ。
麻貴のような上品な奥さんにかぎって眠りながらも、乳首も立つしアソ
コもトロトロ濡らすんだろうな。
進は、スラックスのうえから臭いチンコを触りながらニヤニヤする。

     
麻貴は、視線の先にある静かな水面が憎らしく感じられった。
自分の心がこんなにとげとげしく揺れ動いているのに。
麻貴は、自分の考えの浅さにもあきれていった。
犯された次の日に警察や店の本部に訴えれば夫や章太郎に秘密で
処理をしてくれただろう。
しかし麻貴は、そういう積極的な解決策をとらなかった。
受けた辱めは、一生心に閉まっておこう。
店には、絶対に行かない。
東京でも美人奥様を何人も喰べていた進は、麻貴が警察にも
本部にも訴えないことは、予想できていった。
数日後に進から笑い声で電話がかかてきった。
「麻貴ちゃん生理なら早く言ってくれよ。
  シフトを組みなおすのが大変だよ。」
「俺が犯したんじゃないぞ。 
麻貴ちゃん、眠そうだったからわすれちやったのかな。
麻貴ちゃんが自分からストリップをして姦れて、姦れて、ておねだり
してきたろ」
進がからかうような口調で話を続ける。
 「旦那のより太いて喜んでいたくせに」  
言葉の暴力の連続だ。 美しい涙が白い指を濡らす。  
最後には、絶望的な言葉が。




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