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LADY GUN
【推理 推理小説】

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病んだ精神-4

 被災地の事件に目を向けた若菜と石山。情報を集めてきた石山が若菜に伝える。
 「どうやら福山県のいなぎ市でレイプ事件が多発しているらしいな。」
 「本当ですか!?」
もしかしたら田口が絡んでいるのではないかと思った。
 「先日、海辺で車の中にいたカップルが襲われ、女の子は3人の男に暴行されたという事件があり、彼氏は意識不明の重体で入荷中、襲われた女の子はレイプのショックで自殺してしまったという痛ましい事件があったそうだ。」
 「な…」
衝撃的な事件に驚く。
 「田口が絡んでいる可能性は…?」
 「低いと思われる。犯人は原発工事に神良川県から働きに来ている20歳代の男3人だそうだ。作業で忙しい割には賃金が安いみたいだからストレスや鬱憤が溜まってたんだろう。」
 「ストレス発散に何の罪もない女性が使われたんじゃたまらないわ!」
身勝手な犯行に怒りが込み上げる若菜。
 「その事件以降もレイプ事件が後を絶たないそうだ。どうする?行ってみるか?」
 「事件に直接絡んでいなくても、田口はきっとそういう場所を好むはず。行きましょう。」
 「分かった。じゃあ出張申請出してくるよ。」
 「宜しくお願いします。」
早速午後から福山県入りする事にした。
 「どんな理由があろうともレイプは許さない…。」
レイプに対して物凄い嫌悪感を抱く若菜。例え田口がいなくてもそういう輩を許す訳には行かなかった。部長不在で出張申請の了解を得るのが遅れ午後17時になりようやく出発した2人。車で高速に乗りいなぎ市中央警察署に着いたのが19時になった。対応してくれた西川警部補は2人の到着をわざわざ待っていてくれた。そして現状を石山と若菜に伝えた。
 「いなぎ市は原発のある狭野町から最寄りの繁華街です。原発関連の人間が多く宿泊しているし街にも出ている。全国各地から働きに来ている人がいるので色んな人がいます。建設関係の荒々しい性格の人が多く滞在してるので些細ないざこざはもはや日常的なんです。夜になると強盗や強姦が多発します。今いなぎ市は非常に危険で治安の悪い街になっているんです。つい昨日はある飲み屋で女将さんが客の男達に強姦された事件があったばかりでした。その前はキャバクラを襲撃して店の女の子が全員強姦される事件がありました。」
 「えっ?」
街中でも強姦事件が発生している事態に驚く石山と若菜。
 「泣き寝入りしている被害者もたくさんいるでしょう。お2人も十分に気をつけて下さい。」
 「分かりました。では明朝8時にお伺いします。」
そう言っていなぎ市中央警察署を出た。近くのファミリーレストランで夕食をとる。


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