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水面の少女 加奈
【レイプ 官能小説】

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再生の人魚 ☆-1


 新しい姓名に…… 新しい…… 新しい家族。

太田加奈から磯崎香へ、生まれ変わった美しい少女。
しかし生まれ変わっても、変えられないものもあった。
それは刻まれた記憶、新しい姓名に新しい家族、そして誰も自分を知らない新しい街。

どんなに装い偽っても変えられない、真実を知り得る者が唯一ひとりだけいる。
それは自分自身の記憶。

 加奈、いや、磯崎香は“新しい”全てを手に入れてなお悩まされ続けていた。
藤岡留吉に強いられた恥辱の記憶、その命と引き換えに刻まれし“口淫”の記憶。
そして処女孔に…… 刻まれた傷痕。

節くれだった幹が如く歪な形状の野太い陰茎、その括れた先端はまるでコブラの頭部を想わせる程に禍々しさを漂わせていた。
それは長きにわたり、穢され続けた少女たちの呪い故かもしれなかった。

その先端をあてがわれ捻じ込まれ、引き裂かれた膣孔入り口。
裂傷は時と共に癒えても、精神的には癒えぬ傷痕を残していた。

形容し難い疼く様な痛みは、日ごと加奈を苦しめ悩ませ続ける。
気絶し捻じ込まれ引き裂かれる痛みに覚醒し、刺し貫かれるまでには至らなかった事に幾ばくかの処女性を守る。
当然留吉の先端部より体液の放出は無く、最悪の被害を免れるも代わりに刻まれし唇への悪夢。


 かなり特異且つ特殊な条件下編入した高校では、目立たぬ様息を潜める生活を送る毎日。
それでも麗しいまでに魅惑的な香(加奈)は、自然と周囲の注目を浴びてしまう。
繰返される異性よりの接触も、香が興味を示す事は高校在学中無かった。

香にとって異性の存在は、嫌悪の対象でしかなかった。
全ての異性の存在は、その記憶に刻まれた藤岡留吉の蛮行に例外無く等しかった。
成長に伴い美しさが増すにつれ、その性格は刺々しさを増していく。
決して周囲に溶け込む事無く、特に異性に対してはその傾向は顕著であった。

それは新しい家族である14歳年の離れた幼い義弟すら例外ではなかった。
香が大学進学時に義弟は物心つく年齢であったが、その弟の記憶に残った才色兼備な姉の思い出は“嫌な女”でしか無かった。

それより20年近く経過した後、母親になっていた香が知る義弟の蛮行。
それは激しい怒りと共に、少なからず自身が犯した義弟に対する仕打ちを後悔させる事になる。

しかし何より香を悩ませ苦しめたのは、その傷痕に同時に刻まれた呪いであった。
裂傷は完全に治癒した後も、月に一度だけ狂おしい程に香を苛め悩まし続けた。
当初あった疼く痛みは、徐々にその様相を変え激しい疼き、欲求へと変化していくのである。


 深夜、香の部屋。

熱く燃える様な激しい欲求に火照る花芯……
堪えようにも堪えきれぬ激しい疼きに、白く細い指先が求めに応じ伸びて行く。

(ダメっ……)
香は激しい葛藤を繰り返す。

生理前の月に一度だけ、ほんの数日だけ、香の花芯は身悶える程に熱く疼き淫靡な求めを欲し続ける。
それはすでに暗闇の記憶から一年以上を経てもなお、全く治まる気配無くより激しさを増し続けていた。

(今日だけ…… 今日だけだから……)
まるで自身に許しを乞うようにそう呟く。

伸ばした指先が下着の上からでも分かる程の湿り気を感じる。
まだ触れてもいないそこは潤い始め、悩ましい熱気を発し続けていた。


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