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プロの姉
【姉弟相姦 官能小説】

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シーン2-1


 次の日、美和が車で幹線道路にあるホテルの側に来ると、弟を先に降ろされて部屋を取っておくように伝え、彼女は数件となりにある圧縮陳列で知られる店に車を走らせる。

「一緒に来ないってことは、もしかしたら…」

 かつての定番とは異なっておしゃれで清潔そうな室内を少し見回してから、部屋番号をメールで姉に知らせた。実は姉でなく初めてAVに出る前に経験を積んでおこうという新人ではと、待っている間に都合のい憶測を巡らせる。

「姉ちゃんだけか…」
「何?まさか撮影スタッフが来ると思った?ないって」
「買い物行ってたんだ」

 亮太はサプライズがないのに安堵と来る所まで来たといった緊張感を覚え、姉の手に落ち着かない雰囲気の商品の置き方をする店の袋があるのを認める。

「うん、あそこってエログッズも置いてるから便利だし、あっちに車置いといたらホテルから出たところを目撃とかないから。ところでシャワー浴びた?」
「へっ」
「デリヘルじゃないんだから、自分で浴びときなよ。初体験で悶々としてるの分かるけど」
「一緒に浴びないの?」
「うん、あたしは着替えるから。さっと浴びといで」

 美和はこちらから連絡しなくてもメールで知らせてくれたのは気が利くと思ったが、肝心な体の準備ができてないのは経験や年齢の差だと感じた。

「おおっ」
「どう、黒ナース服姿の美和ちゃんは」
「なんで、そのセレクト?」

 股間以外は適当にシャワーを浴びてきた亮太はバスタオルを巻いて部屋に戻ると、姉はコスプレをしてポーズを決めると笑ってみせる。仕事では数名のひとりとして作品を見ている男性の記憶に留められない事への反動にも見えたが、黒いフェイクレザーのナース服はタイトでセクシーでサディスティックな印象さえ与える一方でナース帽の肝心のマークも赤でなく白色である。
 まず医療とは無縁に見え、それがかえって現実の看護師の専門職故の我の強さや呼称が変わっても依然として女性中心という歪んだ自負心や医者の権威を傘に着た態度などのマイナスイメージを消し去っていた。不謹慎だからこそ楽しめるという発想はこれから行われる近親相姦を匂わせると感じ、亮太は思わず苦笑する。

「まだ撮影で着た事ないし、亮太の童貞を治すのに丁度いいなって。タオルはずしてこっち来て」
「俺だけ裸かよ」
「覚悟を見せなって」
「別にいいけど、姉ちゃんはどんなリアクションになるんだ?」
「あたしのテンションは上がる。CFNMってプレイあるくらいだし。男優さんと違って黒くないし、改めてプライベートだなって」
「DVD見た?」
「もちろん。ルックスかおっぱいのサイズかで悩むのが男心でしょ」
「ところで、あれは?」

 亮太が全裸にスリッパだけの姿なって腕くらいの距離を開けて向き合うと、衣装以外にメイクが日頃の面影をなした彼女が両手を伸ばして弟の首の後で手首をクロスさせて引き寄せる。

「つなぎよ。いつも撮影の合間におやつ食べるの。今日はあたしだけだから量も少なめ」
「やけに自己主張してない?わざわざ立ててるし」
「ああしてるのは、初の童貞狩りでテンパった時に、あそこでカメラ回ってると心のなかで思うと…うまくできそうだし」
「緊張してるんだ」
「キカタンの子ならファンの童貞を奪うプレイとかあるけど、今日のあたしは亮太の専属だから」
「姉ちゃんがプロで得した気分だ」
「期待していいよ」

 突然視線と話題が思わぬ方向に向かって子供みたいだと感じつつも、いちいち丁寧に答えた。亮太は改めて姉の瞳を見ると、黒目が大きくなってるようで、カラコン以外でも随分印象が変わると感心する。

「名前がいい」
「芸名?」
「パケにも乗らないし、風俗と同じで苗字まで用意してない適当なのよ。有名でも移籍したら改名することもあるの。だから、美和って呼んで」
「うん」

 自分が仕切っておきながら案外ロマンチックなので美和は赤面しつつ、仕事でもろくにしないキスをする。


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