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プロの姉
【姉弟相姦 官能小説】

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シーン1-1

 亮太は驚愕とする。五歳離れた姉が現在就いている職業を告白したのがきっかけだった。彼女は付属の短大を出てOLをしていて居心地が悪かったり給料も良くないので転職したという情報を何も疑わずに受け入れていた日々が終わりを告げる。思えば、都会の会社に行くようになってからは帰宅が遅くなってそのことが元で父と揉め、それ以来一人暮らしをするようになってからは会う機会も少ない。

「世の中は広いのよ。あんたは大学も近所だし、レンタルやセルビデオ屋とかあんまり行かないの?」
「そんな簡単にAVに出れるの?」
「そりゃあ、AV女優って言ってもピンキリよ」
「確かに、中古の店でも見かけないな。やっぱりジャケットでも脱いでるの?」

 姉の言葉に対し、亮太は真っ先に作品名と購買意欲をそそるように女優のヌードに近い画像が印刷されたパッケージを連想する。女らしいし、比較的パーツのサイズや位置が整った顔で美形に分類されるが、外見からして色気や豊満さも求められる業界で簡単に名を挙げれるはずがないとなんとなく想像できた。

「あんたが言ってるのはキカタンよ」
「え?」
「企画単体よ。要するに人気がある有名な女優。すごく可愛いとか綺麗か、風俗でプロとして経験があったりフェチに特化した強烈なキャラとか。元芸能人ってのもいるわね」
「姉ちゃんは?」
「ただの企画。何人かの中の一人。4Pの時に混じってたり、素人のプレイを集めたオムニバスの中のひとりとして十五分程度のシーンや、コスプレもやったわね」
「要するにモブなんだ」

 AVは何本も見ていた亮太だが、オムニバスの作品はあまり見ていないので脇役やエキストラぐらいの扱いしかしない。顔にモザイクが入ってたり芸名すら無ければ固定ファンも付かないと結論づける。

「なんかムカつく言い方だけど当たってる。一時的に有名になってもバレたら続けられないし、ストーカーとかも怖いからね」
「でも、どうしてなろうとしたの?」
「スカウトよ」
「怪しいおっさんに声かけられたりとか?」
「女の人よ。親にバレないように事務所はアリバイ会社と契約してるし、プレイも独りじゃないから必死で抜く必要なくて、風俗と違って男優ならちゃんと病気のチェックしてるから比較的安全って聞いたから。稼ぎは大きくないけど、パケ写にドーンって出ないし、メイクしてたら気付かれないでしょ。前に旅行先で焼けたって言ってたの、あれ日サロで焼いて黒ギャル特集に出てたから」

 ゲイでもない限りAVが嫌いな男はいないと美和は思っていたが、弟の先入観や偏見には辟易としながらも怪しくないことや目立たないことのメリットを述べた。女子校に長くいて女同士で群れるのに慣れていて、同僚も単体を目指す野心を持つ者もいないからライバルも存在しないし属性も完全には被らないので、上を見ないから大会で上位を目指さなくていいクラブ活動のようで美和にとって居心地が良かった。

「でも、なんで俺には話したの?」
「だって、あんたスケベだし。それに、もし友達に『これに出てるの、お前の姉貴じゃね?』とか言われた時にすぐ否定して欲しいの」
「そんなに姉ちゃんの顔知ってる奴いないし」
「あんたも一応ユーザーなんだから、好み教えて」
「仮に話したら、どうする?」

 美和がリスクを理解して露見しないように協力を求める気持ちは理解できた。しかし、まだ半信半疑だったし、身内と言えども異性に嗜好を語ったことがないからである。

「スタッフに言ったら、モザイク入れる前のくれるかもしれないから…レアでしょ?」
「…巨乳モノかな」

 弟であろうと消費者として業界を支えてる一人の男性であったから、その動向を知りたくて現場の人間だからこそ得られる旨味をちらつかせて彼女は聞き出した。

「ところで、美和ちゃんを見てなんとも思わない?」
「Tバックでも履いてんの?」

 姉が自分の体を見下ろしてから自分の方を見てくると、訳が分からなかったのでかつてAV女優から芸能人にまでのし上がって謎の最後を遂げた女性のマストアイテムを挙げる。

「DからGになったんですけど」
「まさか」

 父親が彼女にセクシーな服装を許さなかったため、今日のように実家に立ち寄った美和も服の上からおぼろげしか胸のラインが確認できない。

「仕事の幅が広がるし、あんなに胸大きくなかったしって思われるから、いいこと尽くめ」
「でも、縛られたりする仕事だと縄がきつすぎて中身が破裂とかならない?」

 亮太は姉の仕事内容と豊胸のリスクを心配して聞いた。

「あたしも三大だから、SMモノのオファーは受けないわ。口で『キモいんだよ』とか言いながらつま先で小突いたりする程度の責めはごっこだし、そもそもタイトルが大げさなだけで中身は完全なやらせだから。本当に知らないのね」
「え?」
「三大ってのは三大NG、アナルとスカトロとSM。お金には困ってないし、男優は選べなくても仕事は選びたいじゃない。アブノーマルなのは、根っからの変態とかお金に困ってる人がするから住み分けができてるの」
「豊胸の主流はシリコンじゃなくて水風船だろ?」
「古いわ。食塩水じゃなくて、ここのお肉をここに入れてるの。脂肪幹細胞よ」

 美和は弟の手を持ってウエストに触れさせてから、バストを揉ませる。

「ふふっ、おかげでくびれもできたし、3カップアップ保証はダテじゃないわ」
「進歩してるんだ」
「あんたもさ、今は切らない手術ってあるから…もし被ってたら連れてってあげよっか?」

 美容外科の進歩について詳しく知らない弟に対し、彼に実態やその恩恵を伝えようとする。

「充分剥けてるよ。ずっとオナニーしてたらズル剥けになるんだ。AV業界には感謝してる」
「好きな子でも作ったらいいじゃない。おしゃれして合コンに出れば?服買ってあげるから」
「酒が苦手なんだ…特にビールが。巨乳フェチのサークルでもあったら、理想の女に出会えるのに」
「童貞でしょ?目の前に一人いるじゃない」
「えっ!?」


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