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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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告白......-11

私は純の胸に頭を預けて幸せに浸っていた。
『将来が不安になっただけ....』
その言葉にウソはなかった....近い将来の現実が見えていたから....
このまま....もう半月の間幸せに浸りたい....私は心からそう思っていた....しかし、純は?私はいい....その日まで覚悟を決められる....いきなり私の裏切りを告白された純はどうなる?さっき逢った姫川って子も笑美って子も純の事を......それなら早いうちに純に全てを打ち明けて彼女達に渡したほうが純は幸せになれるんじゃないか....真剣にそう思い始めていた........
「あのね......」
私は覚悟を決めて話しかけた。
「ん?」
純は優しい笑顔を見せてくれた。その顔を見て何も言えなくなった....この笑顔を失いたくなくて....
「亜梨紗?」
でも....そんな事は許されるはずもなく....私は意を決して口を開こうとした時
「なぁ?亜梨紗....結婚してくれないか?」
「えっ!?」
純の顔を見ると、純は真っ赤な顔をして、照れくさそうに微笑んでいた。
「もちろん今すぐに....なんて出来るわけないってわかってる......まだまだ半人前だからな俺は......でも....いつか俺が一人前になって....お前を守れるようになったら......俺と結婚してくれ!」
純の言葉を聞いて自然と涙が溢れ出てきた。
「亜梨紗?」
もしかしたら....言わなくてもいいんじゃないか....言う必要なんてないんじゃないか....そんな気がしてきた....
「そんな事....言っていいの?アタシ本気にするよ......」
「ああ....本気にしてくれ.....約束だぞ!俺は本気でお前にプロポーズして....お前はそれを受けたんだからな!」
「うん....」
「だったら....離れても俺を信じてくれるよな?」
「純?」
「卒業したら....ウィーンに行くんだろ?」
「えっ?」
「翔子さんに聞いたんだ......亜梨紗が言いたかったのはその事なんだろ?」
「えっ?」
「翔子さん心配していたんだぞ!亜梨紗がウィーンに来てくれるのか....ピアノに打ち込んでくれるのか......」
「えっ?叔母さんが?」
「ああ....行くんだろ?ウィーン....」
「うん....」
私が頷くと、純は私を抱きしめる両手に力を込めた。その時、ピクンと私の中に収まったままのモノが動いた。
「例え離れ離れになったとしても......俺の心はいつだってお前の傍にあるから.....俺を信じていてくれ.....俺はお前を信じる事が出来るから....」
「純....自分が言ってる事の意味をわかってる?」
「もちろんわかってるよ....」
純は勘違いをしている....私が言いだかったのはそんな事じゃない....だけど....もう言えない.....許して茉莉菜......ゴメンね純.....私は心の中で何度も詫びた......
どれだけの時間私達は繋がったままだったのか.....一時間?二時間?イヤ....もっとだろう....ただ繋がって話をしていただけなのに......純のモノがいきなり大きくなったと思ったら脈動を始めた....
「えっ?どうして?何もしてないのに......」
「ゴメン....亜梨紗が可愛くて......亜梨紗が愛しくて......そんな気持ちが高ぶって......いつの間にか......ゴメン......」
「ううん......それはアタシも一緒だよ......純の事が愛しくて......誰にも渡したくなくなって......私のアソコも凄い事になってる......シーツに大きいシミを作っちゃってるよ......私達って......こっちの相性もいいみたいだね......って....アタシ何言ってるんだろう......恥ずかしい......」
私はそう言って、純の胸に顔をうずめた......
私の裏切りを告白しなくても許してくれるよね......弱い私は自分にそう言い訳していた......


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