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LADY GUN
【推理 推理小説】

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カウントダウン-9

 「そう言えば…」
何かを思い出したかのように若菜が言った。
 「そう言えば、先輩今日、電話会社に行きました。」
 「電話会社…?」
 「はい。イタズラ電話が多いからその発信源を調べるとか…。もしかして田口から電話が来て、その場所を調べたのかも…!」
 「本当か!?おい、早速確認しろ!どこの電話会社だ!?」
 「MTTです。三丁目の!後藤さんという課長さんです!」
 「確か緊急連絡回線があったな!?すぐにその後藤課長につなげてもらえ!」
 「はい!」
石山は電話をかけた。
 (先輩…!)
若菜は動揺した。いても立ってもいられない。冷静な判断ができなくなっていた。気づくと銃を持ち車を走らせていた。
 「どこへ行ったの、先輩!!」
飛び出したのはいいがどこに行ったらいいか分からない。静香の身を案じていると若菜は父、正芳の墓に来た。
 「お父さん、先輩を守って…!お父さん、先輩はどこに言ったの…?」
まさか正芳が舞い降りてきて答えを教えてくれるとは思っていない。若菜は父と同じ血を信じ、神経を研ぎ澄まし自分の刑事としての勘を信じた。

  …   …   …

若菜の感覚に訴える何かを感じた。風の音か、街の騒音か、第六感か…、それは分からなかった。しかし若菜の脳に何か電流らしきものが走る。
 「分かった!!」
若菜の頭に静香が向かっている場所が思い浮かんだ。若菜は直感を信じた。静香の危機にいち早く向かわなければならないと思い、すぐさま車を走らせた。
 「お父さん、先輩を守ってあげて!!」
普段50キロまでしか出した事がない若菜がその倍のスピードを出していた。

 その頃、警察ではようやく後藤課長に電話が繋がった。
 「皆川刑事の問い合わせは、ある番号の発信地を調べてくれとの事でした。場所は…」
後藤が言った場所を聞き、それを中山に伝える石山。中山は何かを思い出した。
 「そこは…確か…!くそ!またしてもやられた!!」
机を叩く中山。
 「おい、出来るだけ署員を集めろ!!出動だ!!」
招集可能な署員を急いで呼び出した石山。一同集めて緊急会議を開いた。


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