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LADY GUN
【推理 推理小説】

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カウントダウン-7

 その日の夜19時、静香と若菜を送りに石山がやってきた。
 「私、今日徹夜します。もう一度動画を確認したいんです。若菜だけ頼みます。」
 「ん?ああ、分かったよ。署にいた方が安全だからな。」
しかし若菜がまたまたゴネた。
 「え〜?じゃあ私も残る〜!」
そんな若菜の襟を掴み猫を持ち上げるかのように石山は引っ張った。
 「いいから帰るぞ、上原!」
 「ヤダ〜!!」
しかし怪力の石山に引きづられて行く。石山は手で静香に合図して若菜を連れて帰った。
 車の中、ふてくされる若菜に石山が言った。
 「お前はデリカシーがないなぁ。」
 「はっ!?それを言ったら石山さんだってデリカシーのかけらもなさそうですけど〜!?」
 「(くっ、こ、コノヤロ…!)あのな、皆川は動画を確認すると言ったろ?」
 「はい。」
 「お前は角田がむごい事されてるのをどんな気持ちで皆川が観るか考えてるのか?そをやな場面を他人と一緒に観たいか?彼氏の恥辱的な姿を他人に観られたくないだろ?」
 「あ…」
 「だから一人にしてやったんだよ。それに田口がアパートに忍び込んでたそうじゃないか。田口は危険だ。そこらにいるより署の中にいた方が逆に安心だろ?余計に田口の動きが活発になってきて、捜査も核心に近づきつつある。非常に危険な状態だ。皆川もそれを感じて徹夜すると言ったんだろう。だからこれでいいんだ。」
 「だったら私だって危険じゃないですかぁ!先輩といつも一緒にいるし、可愛いし、狙われるかもしれないでしょ?」
 「…田口がお前を狙うメリットがまるで思い浮かばないが?」
 「ひ、酷い!」
頬を膨らませたまま家に到着した。
 「じゃあ明日な!」
 「はーい。」
不機嫌そうな顔を浮かべて家の中に入って行った。
 「ったく厄介な事件だな…。」
溜め息をつく石山。石山はまだ仕事が残っていた。コンビニで自分の弁当と静香のおやつを買い署に戻る途中、中央署の覆面パトカーとすれ違った。
 「ん?あれうちの覆面だよな。あの車が夜出動すんの珍しいな。事件でもあったかな?」
しかし自分の所に署から何も連絡がないと言う事は大した事件ではないと感じた石山。署に戻り静香のいるモニター室へと向かった。
 「皆川、いるか〜?」
ドアの前で静香を呼ぶ。しかし返事がない。いないのか、ヘッドホンをしていて気付かないのか、もしかして苦しみのあまり…、良からぬ事を考えてしまった石田は急に心配になる。
 「入るぞ?」
石田はソーッとドアを開けた。
 「ん?いない…。」
中には誰もいなかった。電気もついていない。それどころか機器の電源も入っておらず誰かがいた様子すらなかった。
 「おかしいな…。」
ここにはいなかったのかと思い捜査一課へと向かう。
 「皆川いる??」
デスクに座っていた篠原に聞く。
 「いや、いませんけど…」
ここにもいないようだ。廊下を歩いていた河田に聞く。
 「30分ぐらい前に何か周りを気にしながら銃庫の前にいましたけど。」
 「銃庫??」
嫌な予感がした。石山は仮眠していた中山部長の元へ行く。
 「銃庫の鍵ってちゃんと保管されてますか?」
 「一課の金庫の中に入ってるよ。その金庫を開ける鍵は私が持っているし…。」
中山はポケットに手を入れた。
 「ん?おかしいな…ないぞ?」
まだ寝ぼけ気味の中山だが次第に目が覚めていく。


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