投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

紅館小話
【ファンタジー 官能小説】

紅館小話の最初へ 紅館小話 6 紅館小話 8 紅館小話の最後へ

紅館小話〜細〜-2

『いぃぃぃぃやぁぁぁぁ!!!』
突然の悲鳴で現実に引き戻された私達。 背後を見ると涙目のゼロが立ち尽くしていた。
『あ………やば………』
いつぞや見たように、クルリと振り返り………
『ご主人たま〜〜〜〜!!!』
ビエ〜〜〜ンと泣きながら走りさってしまった。
『………フィルさん。』
『は、はいな!』
『………あとで覚えておいてくださいね………』
『は、はいな………』
苦笑いを浮かべるフィルさんを残して、ゼロの後を追う。
ゼロは白竜館の方へ駆けて行ったので、去り際のセリフから見ても紅様のところだろう。


『あっあっ! ふぁん! 紅様ぁ!』
『ん? ここが良いの? シャナ。』
コチラ白竜館三階ウェザ自室。
今夜もウェザとシャナは愛の行為に没頭していた。
『あんあん、私、もう!』
『くっ、私もイキそうだよ………シャナ、一緒に……』
『はい………一緒に………』
二人で手を取り合い、絶頂に向けて動きを早める。

『ご主人たまぁぁぁぁ!!』
『わぁ!』
『きゃぁ!』
まさにそんな時にゼロが泣き叫びながら部屋に飛込んできた。
ウェザはとっさに毛布でシャナの体を覆い、ゼロを見る。
『ゼ、ゼロ! いきなり入ってくるんじゃない! ………って、どうしたんだい?』
叱ろうかと思い大声を出したが、すぐに音量が下がる。
ゼロがもうボロボロ泣いていたからだ。
『ゼロゼロ………ほ、欲しいよ〜〜〜!!』
『な、何が欲しいんだい? 泣かないで言ってみなさい。』
ウェザがベットに頭を埋めて泣いているゼロの背中を優しく撫でた。
『………ヒック………エグエグ………巨根。』
『………な、なんだって?』
『ぶっといの………』
『はぁ………?』
ゼロの言っている意味が解らず首を傾げるウェザ。
『ゼロ! あんたこんな時間に紅様の………って、うわっ! すみません紅様!』
やっと私が到着してゼロをベットから引き剥がす。
『巨根欲しいよ〜〜〜! スーちゃんがヒーヒーいうくらいの巨根〜〜〜!!』


暫くして、ようやくゼロの言いたいことが紅様に伝わった。
『なんで突然?』
『だって………スーちゃん巨根でヒーヒーなんだもん………』
『それはフィルさんの妄想の中だって言ってるじゃない………』
体を毛布で隠した紅様が、ふむ、と頷いてゼロを見る。
『ご主人たま………巨根にして。』
『嫌。』
『………なんで………?』
『私はふたなり嫌いだもん。』
個人的な理由かい!! と私は心の中で突っ込んだ。
『って、やろうと思えば出来るんですか………』
『そりゃあ、スー、私を誰だと思っているんだい?
魔法使いだよ。』
そーいえばそーだったなぁ………
実際、紅館で普通に過ごしていると紅様が魔法使いであることなどわからない。
平和だから、魔法を使うことがないのだ。
『ご主人たまぁぁ、お願いぃぃぃ!』
紅様の毛布をガッチリ掴んで泣き付くゼロ。
本当………今まで見たこと無いくらいの必死さだ。
『一日だけ! ううん、一時間でも良いからスーちゃんを巨根でヒーヒー言わせたいの!』
だが、かなり不純かつ私の意向を無視したお願いだ………


紅館小話の最初へ 紅館小話 6 紅館小話 8 紅館小話の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前