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疼くの……
【熟女/人妻 官能小説】

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初疼き-2

 その日から一週間後が私の初体験だ。オナニーをしても疼きが治まらず、彼と会うといきなり誘いの言葉を口にしていた。
「あたしを抱きたい?」

 彼にどの程度経験があったのか、それはわからない。乳房を揉みあげられ、朦朧としている間に呆気なく貫かれた。震えるほど昂奮していた割には気持ちもよくなかったし、むしろ下腹部に鈍い痛みが一晩中続いて、何だか損をした気分だった。

 一度体を合わせればためらうものは何もない。二度、三度と重ねるうちに私の女の蕾は少しずつ開花していった。
 会えばセックスが目的の六年間だった。むろん愛を伴った肉体関係だ。彼はやさしくて私が無理を言ってもたいてい折れてくれる。だからけんかもしたことがない。やがて結婚の話もするようになり、互いの親にも会って、順調な交際だった。そして結婚。文字通り蜜月の甘い生活が続いた。でも……。

 ふとした時に心が揺れるような想いに陥ることに思い当たった。気にかかることなど一つもないのに、何か、どこかがしっくりしていない気がするのだった。彼と密着しても溶け合った満足感がない。いや、気持ちはいい。感じる。でも……。
(満足感って、なんだろう……)
考えてもわからない。わからないからまた考える。彼に抱かれて気持ちが澱む。
 そうしていつか、満たされない感覚が漂うようになった。そんな時、たまらなくアソコが疼き、周りの男に目を向けている自分に気がついたりする。

(なんで?)
彼を愛している。結婚して幸せだ。なのにこの浮ついた気持ちは何なの?
 恋人がいても結婚していても誰だって素敵な人に仄かなときめきを覚えることはあるだろう。でも私の場合は異質に思えた。気持ち、というより、体の奥底で熱く膨らんだ疼きの感覚が蠢いて、欲望が急激に拡がっていくのである。相手に特定の傾向はない。街中でも電車の中でも、突然じわっときて、じっとしていられないほど割れ目がむずむずしてくる。すぐに下着まで濡れてくる。
(ああ……ほしい……)
彼のことが浮かぶけど、さらに疼くと誰でもいいと思ってしまう。そうなると自制心、理性の壁は崩壊寸前。
 結局、私はそういう体質なんだと思う。だってあまりに頻繁で自分でもどうにもならないんだもの。……疼くの……疼いちゃうんです。……


 そんな疼きに負けてとうとう夫の世界から飛び出してしまったのが先月のこと。彼には悪いけど、後悔がない。それどころかますます疼いちゃう始末。

 私は家庭教師のアルバイトをしている。その派遣先の一人、猪俣健吾くんが私の疼きのお相手。十六歳の高校一年生。
 初めて会った時の印象は、
(なんてきれいな男の子!……)
私は心で声をあげて彼の涼やかな目に思わず見入ってしまった。会社から指定されて、名前の感じから勝手に汗臭い高校生を想像していたものだから余計に気持ちが揺れたのかもしれない。

 きれい……といってもなよなよしているわけではない。
(すっきりしている……)
一言でいうとそんな感じだった。
 色は白く、鼻筋が通っていて、やや面長。歌舞伎役者のようでもあるけれど、芯の強そうな毅然とした男らしさも感じる。青々とした坊主頭はいまどき珍しい。学校の方針なんだそうだ。
「一年間は丸刈りです」
はきはきした物言いに知性を感じ、微笑む口元にエリートの自信が窺えた。中高一貫のエリート校で、東大進学率は全国トップテンに入る。

 勉学ばかりではないようで、中学まではサッカー部でキャプテンまで務めたらしい。
「高校でも誘われたでしょう?」
「はい。でも、目標を決めてますから、勉強に専念します」
医学部志望と聞いている。
 身長は百七十くらいあるだろうか。スリムだ。伸びやかな肢体を見ていると贅肉のないバネのような肉体が想像されて、
(見てみたい……)
私はかすかなときめきを覚えて体を熱くした。
(何を考えているんだろう……)
高校生に心を揺らめかせるなんて……。子供ではないか……。

「健吾くん、もてるでしょう。彼女はいるの?」
「いえ、いません」
健吾が前を向いたままそれだけ言ったので私はちょっと慌てた。
(いけない……)
無駄話をしてクレームがついたら大変だ。さっそく授業に入った。


 その日から、週二回通ううち、指導をしながら気がつくと健吾を見つめていた。
真剣に問題を解く横顔。実に端正な顔立ちだ。イケメン、と軽い言葉でひとくくりにしたくない魅力があると思った。十六歳とは思えない落ち着きがあって、品もある。
(子供よ、子供……)
自分に言い聞かせても心の奥が騒いだ。

(この子も勃起するのだろう……もう精通はあったのかしら……)
男子なのに、とても色白。
(ペニスはどんな色をしてるのかな……)
いつの間にか秘部がじわっと濡れてきていた。 
 


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