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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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再会-8

「どうもありがとうございます。また、お会いしたいですね」
 石橋の意味不明な言動があったにも関わらず、奈津子は詳しく問うことはなかった。自分から経緯の説明もない。
(かわいそうな進藤さん)
 奈津子の気持ちを思うと胸が張り裂けそうになる。沼田のことがますます嫌いになった。沼田は脅迫して肉体関係を迫ったのだ。石橋が気付かなければ今頃は。そう思うとぞっとした。
 二人がエレベータに乗り込んだときは頭に血がのぼった。洗いざらい話してしまおうと思ったが辛うじて思いとどまった。かなり踏ん張ったと思う。沼田の正体を暴露すればビデオの元データも没収され、石橋の性格上ダビングしたモノも正直に全部渡してしまうだろう。ばか正直に『進藤さん』のことも話してしまうかもしれない。こうして手元には何も残らず、とうとう夜の楽しみがなくなってしまう。さらには芋づる式にビデオカメラを片手に行なったストーカー行為も発覚してしまう、といった計算も働いた。最終的に狡猾な思いに負けた石橋は落ち込んだ。
 しかし、なまめかしい生の奈津子を目の当たりにすると、そんな反省などどこぞへ吹っ飛び、不謹慎にもズボンの中はずっとずくずくしていた。今日の生奈津子を思い出しては夢想して自慰行為に励むことになる。長期にわたり楽しめるだろう。性の対象にしたくないのだが、きわめて健康な下半身が許してくれない。
 学生の頃にはなかった強烈なセックスアピールを発散しているのは、やはり田倉のせいだろうか。全てにおいて自信に満ちた田倉のことだ、ベッドの上でも大胆に違いない。狭い車の中でさえあれだし、公園ではあんなことも平気でする。佐伯なんかとは比べものにならないくらい、いやらしいことをしているに決まっている。
(でも進藤さんはそれがいいのですか?)
 秘密を持った人妻は魅惑的。二人の男を愛する人妻は妖艶。男たちの狭間で奈津子は凄まじい葛藤の日々過ごしているに違いない。
(進藤さんは田倉を愛しているのだろうか? 佐伯よりも)
 なんともいやな考えが首をもたげてきたが、それはそれとして沼田だけはだめ。絶対に奈津子に近づけさせてはいけない。沼田を追跡したことは自分で褒めてやりたかった。もし気づかなければ……。
(だめだ、だめだめ、ああ、想像したくない! 許せない!)
 この件を自慰行為の道具のひとつになってしまうことだけは何としても避けたい。が、できるだろうか。
(でも俺って、田倉ならいいと思っているのか? 佐伯は?)
 悩ましいところではある。
(佐伯はあの進藤さんと結婚した。何度考えてもそれはすごいことだ。だが佐伯は覇気がなく小物だし声も小さいしチ○ポも小さいだろうし、佐伯とのセックスは進藤さんあんまり気持ちよくないだろうから、まあ、よしとして。問題は田倉だ。ヤツは紛れもなく大物だ。そしてチ○ポもでかい。車の中では気持ちよさそうだったな進藤さん。もしかしたら進藤さんは大きいのが好き?)
 間近で見た奈津子のヒップが頭の中で大写しになる。これこそおかずである。
(ヤツらは、あのダイナミックなお尻に何をどうしたんだ!)
 聖域を越える妄想に、股間がますます膨れた。鼻血が出てやしないかと指で鼻の穴に触れる。
「また、お会いしたいですね」
 最後に言った奈津子の言葉が頭の中の駆け巡った。二度と沼田には手を出させない。石橋は改めて誓ったのである。これだけは死んでも守る。沼田の暴挙は酔いに任せてダビングしてしまったのが原因だろうか。この責任については今回の件で帳消しにしたい。これでいい。
(また逢えるかなぁ)
 石橋は落ち込んでいるのだ。なぜなら、奈津子がケータイの番号もメールアドレスも教えてくれなかったから。


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