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アネクメネ・オアシス
【ファンタジー 官能小説】

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ソレゾレノケツイ-15


 そういう所がやはり子供っぽいなあ、とリュディは萌える。

「貴女も綺麗ですよ♪リュディヴィーヌ♪触れても良いですか?」

「……はい……」

 改めて聞かれると照れてしまうが、素直に触れて欲しいと思ったリュディは、頬を染めて頷いた。
 リュディの手が添えられた腕が上がり、彼女の髪を軽く掻きあげる。
 わざと指で耳を辿り反応を見ると、リュディはキュッと目を閉じていた。
 その瞼に唇を落とし、こめかみを通って耳を舐めるとピクリと肩が震える。

「ぁ んんっ」

「耳……好きですか?」

 ピチャピチャと音を立てて舐めながら囁くランスの声が、耳を通って背筋を震わせた。

「ふぁっ 好き……です……」

「ふふ……じゃあ」

にちゃ

「ぁふあっ?!」

 硬くした舌が耳穴に潜り込み、リュディは思わずランスにしがみつく。

「あ やぁっ あぁんっ」

 鳥肌が立つ程のむず痒い気持ち良さ。

「あ ぁ ふあぁっ」

 逃げないように右手で軽く髪を掴み、左腕をリュディの背中に回したランスは、耳を攻めながら左手で背骨をゆっくりと辿った。

「やんっ ラン……ス ダ メ ぁあ」

(う……そ……?)

 肝心な所はひとつも触られていないのに、身体が登っていく感覚がしてリュディは戸惑う。

「あ あぁっ?!」

 ビクンッと身体が硬直して、子宮がきゅうっと収縮した。
 ランスにしがみついていた手に力が入り、軽く爪を立てる。

「ふ ぁ はぅぁ」

 ぶるぶるっと震えたリュディは、ほやんと意識を漂わせて力を抜いた。
 まさか……軽くとはいえ、まさか……耳と背中だけでイクとは思ってもいなかった。

「あれ?もしかしてイッちゃいました?」

 くてんとなってしまったリュディの様子に気づき、ランスは目を瞬く。
 まさかランスもあれだけでイクとは思っていなかった。

「はふ ランス……上手ですね……」

 確か王族は女性の色香に迷わされないように、性技の教育も受けると聞く。
 その技術の賜なのか……ランスの舌は非常に心地良かった。

「そうですか?嬉しいなあ♪そんな事言われたの初めてです♪」

 褒められた事を素直に喜び、ランスは反対側の耳にも唇を近づける。



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