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LADY GUN
【推理 推理小説】

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加藤綾美の価値-11

 静香はじっと徳山の目を見ながら尋問する。
 「私はR4のレイプ動画を無数に見たわ?あなたは樽美首紗栄子という、当時モデルだった女性を集団レイプした事件には関わってたの?」
 「はい。それは主に俺が撮影した動画だと思います。」
紗栄子レイプに関わっていたという証言は静香にとって重要な事だった。なぜなら…。
 「あの時、あなた達と行動を共にしていた小学生がいたわよね?」
 「はい…。」
 「あれは誰…?」
唾を飲む徳山。
 「誰なの!!」
机を叩くと徳山はビクッと身を縮こませた。
 「あ、あれは田口徹という奴です!」
 「田口…徹…?」
その名前ははっきりと認識していた。
 「同級生の女の子にいじめられてた田口徹にレイプと言う復讐を教えたのが神なんです!田口徹こそ神の素性を良く知ってます!神は随分彼を可愛がってたから…。恐らく神は高田さんに田口の面倒を見るよう頼んだんでしょう。高田さんは田口徹の事を物凄く可愛がってましたから。」
 「繋がった…。」
静香の中で神ー高田ー犯人が繋がった瞬間だった。
 「今、婦警を拉致して監禁している犯人が田口徹の可能性は…?」
徳山は深く息を吸ってから答えた。
 「100パーセントかと…。あいつは神の全てを知ってる。今回の事件はやり方が神そっくりだ。間違いないと思います。あいつは中学時代からコカインを売っていたし、噂によると高田さんの死後、まるで人格が変わったと…。」
 「なんで今回こんな事件を起こしたと思う?」
 「それは…」
言いずらそうな表情の徳山に変わり静香自らが言った。
 「大切な高田道彦を殺した皆川静香への復讐…。」
 「恐らく…。」
ようやく事件の核心に辿り着いたような気がした。
 「田口徹…。上原さんの目はやっぱり確かだった…。」
一度は署に連行した事がある。証拠が出ず帰した後も正芳は疑いの目を外す事はなかった。正芳の死後、気になって田口をつけた事もあった。刑事の勘は正しかっのだ。
 「田口徹…」
様々な思いが胸に蘇った。


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