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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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各務家の過去-1

【各務家の過去】

優子に星司との関係を指摘された陽子は、優子を凝視したまま声を絞り出した。

「ま、参ったわね。いつから気づいてたの?」

優子が可愛い見た目より聡明な女だとは思っていたが、自分と星司の関係まで気づく程とは考えていなかった。

「う〜ん、いつだろ?一昨日の車両の時かな。さっきの話に出てきた弟さんを想像したら、もうマスターの顔しか浮かびませんでした」

陽子がサイトの管理人だと優子が知った当初は、2人は特別な関係、それも恋人の様な関係だと考えるようになっていた。それに輪を掛けるように、前回の車両では、星司に対する陽子の愛情を優子は深く感じてしまった。

それを垣間見た優子は陽子に嫉妬を覚えながらも身を引こうとしたが、それでも陽子は星司の身を優子に任せた。そのことが有ったので、優子は2人の関係に恋人以外の可能性に気づいたのだ。

陽子の告白で弟の話が出た時には、自然と星司の顔が浮かび、(やっぱりそうなんだ)と2人の関係が優子の心にすんなりと落ち付いた。

陽子はしばらく自分を真っ直ぐに見つめる優子を凝視していたが、気を取りすと服の上から優子の乳首を指で弾いた。

「ホントに油断のならない子ね」

「やあん、またそれするう」

乳首に刺激を感じて優子は身をくねらせた。さっきよりも強めの刺激が子宮に伝わり、穿き替えたばかりの下着が心配になるほど濡れてきた。

「乳首勃ってるわよ」

いつもの調子に戻った陽子が指摘した通り、優子のノーブラの乳首が服の上にくっきりと浮かび上がっていた。

「エッチな事をするからでしょ!」

このままだと硬くなった乳首を陽子が何度も摘まんで来る事は間違いない。そう感じた優子は乳首を目だたさないように前屈みの姿勢を取った。

(これで目立たないよね…)

自分の胸元を見ながら俯いた優子。その無邪気な様子を見ながら陽子は話を続けた。

「あたしと星司は二卵性の双生児なの」

「ふっ、双子…」

その言葉に驚いた優子は顔を上げた。イメージ的にイジワルな姉に、従順な弟だとは思っていたが、まさか双子だとは想像もしなかった。

「そうよ、星司は双子の弟なの」

優子の反応に陽子は満足した。せめて少しは驚いて貰わないと負けず嫌いの陽子は納得できないのだ。

「双子のワリに似て無いでしょ」

どうだろ?優子は思った。男女の違いや、陽子の明るい性格と星司の控えめな性格で解り辛いが、改めて思い浮かべると2人の整った顔立ちはよく似ていた。

「双子ってこともあるけど、星司だからこそ、あたしの様子がおかしいことに直ぐに気づいたのよね。この意味わかるでしょ」

「それって、星司さんの不思議な能力のことですか?」

「そうよ、もうわかってると思うけど、星司は人の考えや本質を見抜くことが出来るのよ」

「どうしてそんな事ができるんですか?」

優子にとっては未知の世界だ。これまでも好奇心のままに、幾度も同じ質問を陽子にしていたが、いつもはぐらかされていた。しかし、今日の陽子はその質問に対する答えを誤魔化す事は無さそうだ。

「今から言うことはナイショよ。本当は部外者に言えない家の秘密だけど、星司の許可も取ってるあるし、優子ちゃんは特別だから教えるわ」

『バラしたらどうなるんですか?』

優子は一瞬そう聞き返そうと思ったが、余計な事で話の腰を折ったと言って、また卑猥な行為でやり返されたらたまらない。それに【痴漢専用車両】を運営する姉弟の底知れない力を考えた優子は、神妙な顔をしながら黙って頷いた。

「星司の能力は遺伝なのよ」

「遺伝?」

思いもしなかった回答に優子は吃驚した。


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