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LADY GUN
【推理 推理小説】

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モンスター=…-9

 「これって、加藤綾美本人ぽいですよね〜??」
拉致された婦警達の動画や画像をチェックし削除依頼をかけている若菜。そんな中で加藤綾美がらみでアップされるものが目立つようになってきた。体調不良で休養すると発表されテレビから消えた事も手伝ってか、急激に投稿される動画や画像が多くなった。
 いかにもアイコラなものやあからさまにこれは別人だろうと分かる粗悪なものから、本人なんじゃないかと思ってしまうものまでたくさんある。静香は加藤綾美も何かの理由で覆面男に拉致された可能性があるのではないかと考えていた。若菜はどうみても本人ぽい画像を見せた。加藤綾美とされる女性がバイブを床に固定して自分から跨がりオナニーしている画像だった。
 「コントラストかけてみて?」
 「はい。」
若菜は静香の指示でコントラストのレベルを変えてみた。すると首から上と下とで色の違いが出た。
 「これはアイコラね。」
 「みたいですねー。しかし最近の素人の技術は凄いですね。ぱっと見、分かんないですよね。」
 「あんまりいい趣味とは言えないけどね。でもこうして調べると簡単に偽物かどうか分かっちゃうのよね。」
苦笑いする静香だが、何かが引っかかった。
 「どうしたんですか?」
いきなり真顔になった静香を見た。
 「例えば、わざと加工して本物を偽物と思わせておいて、実は本物を流出させてその人の苦しむ姿を楽しんでるとしたら…。」
 「あ、それやりかねませんね!」
 「若菜、画像加工ソフトをもう一回作動させてその画像を同じの2枚並べて?それで体から下の写真のコントラストに顔から上のコントラストに色を合わせてみて?」
 「はい。」
指示とおり作業する若菜。
 「頭部分を切り取って元の画像に貼り付けてみて?」
 「はい。」
画像を貼り付けた。すると何の違和感もない一枚の写真になった。
 「こ、これはアイコラじゃないわ…!?アイコラに見せかけた本物よ!!あっ…!こ、これ見て?」
 「何ですかこれ?覆面?…覆面!?」
綾美の後ろに覆面が落ちていた。
 「ま、間違いない。加藤綾美は覆面男に拉致されてるんだわ?しかもこれは警察への挑戦状にちがいないわ!犯行声明がわりよ、きっと。恐らくアップされてる何本かは本物ね。流出されて苦しむ加藤綾美を楽しんでるにちがいないわ!若菜、加藤綾美について捜査し始めるわよ!?」
 「はい!」
加藤綾美を探し出せば捜査が大きく前進する。そしてこれからが様々な意味で大きく動き出すことになるのであった。


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