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女子高に通う私にある日突然男性器が生えてしまった
【性転換/フタナリ 官能小説】

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幼馴染と-3

 私はできる限りの説明をした。と言っても朝起きたら男性器が生えていて、どうにかばれずに昼休みまでやり過ごした、としか言えないけど。
「そっか。ひなちゃんもよくわかってないんだね」
 このみが視線を落とし、すぐにその視線を逸らした。
 まだ男性器出しっぱなしだった。とりあえずショーツを穿き直した。
「あ、小さくなってる……」
「?」
「あ、うん。えっと、さっきまではもっと大きくて、パンツにも収まらないくらいで……」
 何を説明してるんだろ私。
「ええっ、これより大きかったの? あっ……」
 このみは驚いた表情で私のショーツの膨らみを見つめ、また顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。思わずまた男性器を硬くしそうになった。なんでだろ。
「でもなんでこんなこと……」
 このみは地面に飛び散る白いものを眺めてつぶやく。これが何かはわかってるらしい。
「なんか、今日はずっと女の子を見るとムラムラしちゃって……ここから階段見えるでしょ? それで女の子が立ってて……」
「立ってて?」
 意地の悪さが全くない口調でこのみが問うてきた。これ以上を乙女に言えというのか。
「そ、その、パンツが、見えて。すごく興奮しちゃって……そしたらもう止まらなくなって……暴走としか言いようがありません……」
「ぱ、ぱんつで?」
「私だってわけわかんないよ! なんで女の子のパンチラ見ただけであんなことになっちゃうの!」
「ごめん……ほ、ほら、私お兄ちゃんいるし、男の人ってそういうものなのかなっていうのはわからなくもない……かもしれない……?」
 このみのお兄ちゃんはさすが兄妹だなという感じの美形だから女子高生のパンチラなんかでハッスルしちゃうようには見えないけど、それを言う気力はなかった。
「ちょうどもうすぐ6時間目始まるしさ、とりあえず教室戻ろっか。ひなちゃんが具合悪くなってたのを私が介抱してましたってことにすればいいから」
「うん……ありがと。でも先に手ぇ洗いたい」
 文字通り手を差し伸べてくれたのは嬉しいけど、あんなのを握った手じゃ触るわけにはいかなかった。

 手を洗って顔も洗って、私たちは教室に戻った。
 傍目にも私は弱って見えたようで、具合が悪かったという言い訳は通用した。このみの日ごろの行いもあるだろうけど。
 6時間目は問題なく終了した。出してしまってからは男性器もおとなしいもので、スカートに不自然な盛り上がるを作ることもない。
 放課後に書道部に顔を出そうとしたけど、何の拍子でばれるかわからないのでこのみだけ参加することにして私は先に帰ることにした。
 家に長くいるのも怖いのでドーナツを食べたり本屋に行ったりして、電車が座れそうな時間帯になったところで帰宅した。
 ズボンとスカートのどちらがわかりにくいだろうと思った結果、どちらも穿けばいいやと思いスカートの下にジャージを穿いて家では過ごした。お父さんに行儀が悪いと言われたけど、これも親を泣かせたくないんです許して。
 もっと配慮しなければいけないのは妹だ。相手はまだ中学生の純粋な女の子だ。こんな私を見てしまったら二度と立ち直れないだろう。
 妹の奈緒子は本当に純粋だ。素朴で素直でかわいい。違う、これは姉から妹へのかわいいであって、性的なそれは一切ない、はず。
「お姉ちゃんお姉ちゃん、パソコン貸して」
 お風呂から上がって、パソコンで何か対策できないかなあなんて思いながらネットサーフィンしていると、奈緒子が訪れた。一応検索履歴は消しておいて、椅子を開ける。
「何、なんか調べるの?」
「動画見たいんだよね……あれ、全然読みこまーない」
「んー? 貸してみー……とりあえずキャッシュ消してみて……」
 背後から奈緒子に接近すると、ふんわりとシャンプーの残り香が鼻をくすぐった。風呂あがりの女子すごい。私もこんなになってるの? 多分なってない。奈緒子とかこのみがすごいの?
 さすがに妹に欲情したら何か終わると思い、菩薩の心を持って試行錯誤を手伝った。
「あ、いけた。ありがとお姉ちゃん」
 やっぱり変な気持ち抜きに奈緒子はかわいい。去年まで小学生だったからかわいがってしまうのもしかたないよね。
 その後ひとしきり動画を楽しんだ奈緒子はお母さんに早く寝なさいと言われてすごすごと自分の部屋に戻っていった。
 結局夕食もお風呂も無事に終えることができた。こんなのぶら下げてて家族に1日ばれなかったってすごい。
「朝起きたら消えてたりしないかな……」
 できれば今日一日がすべて夢だったりするといい。うんそうだ、夢だったんだ全部。目覚めたら私に股間に男性器が生えていた事実なんてなくなっている。そんな夢すら見ていたことを忘れるんだ。

 目覚ましが鳴る。それを止めて起きる。布団を放ってベッドから降りる。
「ある……!」
 その場に崩れ落ちる。やっぱり私には忌々しいあれが付いたままだった。
 しかもまたガチガチに硬くなっている。あれですか、昨日ネットで見た朝勃ちというやつですか。
 昨日の昼休みみたいに、出したらまた縮むのかな……。思いついたけどやめた。あれは罪悪感がひどい。1日のはじめにやることではない。別に大きくてもばれなかったし、夢精ってやつが来るまで我慢すればいいんだ。
 妙に男の性について詳しくなったことに自己嫌悪しながら身支度を整える。平穏に朝食を済ませて家を出た。本当になんで気付かないの?
 電車も壁際をしっかりキープ。前なら痴漢に遭いやすい場所なので避けていたけど、今は違う考え方をしている。痴漢が来たら股間のあれを掴ませてやればいいんだ。むしろ痴漢撲滅係になってしまおうか。
「おはようひなちゃん」
「うん、おはよう」
 このみは駅の前で待っていてくれた。今まで通りに挨拶できた。


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