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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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不安-1

 静かな寝息を立てている夫の横顔を見つめた。夫の寝姿に乱れがない。上を向いたまま寝て朝起きると枕にきちんと後頭部を乗せて顔が天井を向いている。ほとんど動かないのでは、といつも思う。寝相のよい夫をいとおしく思う。
 帰宅したその日の夜、自分から求めた。夫が戸惑っているにも関わらず上にまたがっていった。急に性欲がわきあがったのは彼と同じ理由なのだろうか。あのときあと少しで彼と一緒に達するはずだったが、ケータイの呼び出し音で二人の体は冷めていった。全てを見透かしたようなタイミングであった。
 セックスをしながら彼はごく普通の会話を続けていた。振り向いて非難の目を向けると彼は優しい目をしていた。抵抗する気持ちが萎えた。通話を終えたあとは打って変わって激しかった。まるで何かに急かされるような勢いだった。彼の腰とお尻が当たる音と、その間に聞こえる淫ら極まりない水音。彼とのセックスでは必ずこんないやらしい音がする。何度聞いても耳をふさぎたくなる。
 ベッドが揺れるほどの荒々しいセックス。高ぶるにつれお尻を愛撫する指の動きにも神経が集中していく。中枢神経やら触覚気管やらが研ぎ澄まされていくとこんな感じになるのだろうか。お尻の中で小さな軟体動物がうごめいているかのような錯覚に陥った。これを変態的セックスと呼ぶのだろうか。それとも普通に行なわれる行為なのだろうか。圧倒的な比率で膣からくる快感が脳髄を支配しているが、まれにはっとするような生々しさを感じて切なくなることがある。
 彼が放ったとき通話が終わっていないことを知り罪悪感を感じた。驚きと動揺で意識が分散し快楽が体内で霧消する中、奇妙なオーガズムを体験していた。獣のような体位で長い時間されるのは初めてだった。もしかしたら顔を見られるのがいやだったのかもしれない。
 電話を終えたあと彼が膣から精液が滴るのを確認しているのがわかった。気怠さのなか両手で顔を覆うことしかできなかかった。いつも恥ずかしがっているけれど彼の要求する行為は全て受け入れ、することはしているのだ。
 そのあと間を置かずペニスを入れてきた。たくましい男性――ペニス――に支配された女は、意志とは無関係にはしたない声を出してしまうことを知った。それを彼は一部始終を耳にしている。もっと声を出せといわんばかりに突く。終わった後の羞恥心は言葉では言い表せない。
 彼の腕の中で、見ず知らずの男性のたくましいペニスで貫かれ――たとえレイプでも――時間をかけて粘膜をめくり返されたら、恐怖と苦痛以外の感情を生み出さない自信があるのか、といった不安にかられ慄然とした覚えがある。
 付き合うようになって少し経ってからランジェリーをプレゼントされた。開けてみると艶と光沢のあるサテン生地の、明るい色のパンティとブラジャーのセットだった。広げてみて驚いた。お尻も残らず出てしまうTバックだ。身に着けた姿を想像して顔が熱くなる。すぐに頭に浮かんだのは持ち帰ってどこに仕舞う――隠す――かだ。夫は家のたんすはほとんど開けたことがないから何がどこにあるかを知らない。たんすの奥に隠しておけば大丈夫だろう。
 彼が一人で購入する姿を想像すると可笑しくてしかたがなかった。それを言うとひょいと抱き上げられベッドに放り投げられた。じゃれ合うようにしながら服を脱がし裸にして、プレゼントのブラジャーとパンティを着せた。
「わたしの前だけで身に付けて欲しい」
 彼はそう言ってから自分も全裸になり「見せてください」と言ってベッドわきに立たせた。大きな手で腰をつかみわき腹を愛撫し、ふとももを撫でてお尻を触り、ブラジャーの上からギュッと乳房を握った。お腹や腰の付近に接吻しながら胸を揉みほぐされた。前を向かせ後ろを向かせ体を回し半裸のお尻を撫でながらそこに接吻する。顔を赤く染めて身をねじるが今度はうすい布の上から性器を愛撫された。立っていられなくなったので抱き支え、パンティの中に手を入れて膣に指を挿入してきた。そこはとっくにビショビショになっていた。息も絶え絶えになってもなお立たせておき、パンティを穿かせたままお尻を広げて後ろから性器を見る。もっとお尻を広げて彼は全部見る。身をよじって童女のようにイヤイヤをする。
 一人っ子ではあるが決して甘えん坊ではない。彼の前では舌足らずの声まで聞かせ、こんなに甘えていることが信じられなかった。これが本来の姿なのだろうか。
 ベッド上で性器に本格的な愛撫を受け両膝を胸まで折り曲げ、パンティを指でずらして挿入してきた。「今日は一度や二度では終わりそうにありません」と囁き奥まで入ってくる。
 ブラジャーは辛うじておへその上辺りにぶら下がっていたが付けていないに等しかった。最後までパンティは脱がされなかった。終わると新しい避妊具を装着する。衰えることのない彼はたちまち中に入ってきた。最後はパンティ姿のまま浴室に連れていかれる。彼のペニスはずっと勃起したままだった。


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