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LADY GUN
【推理 推理小説】

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神とモンスター-3

 そして静香は違う動画を再生した。
 「そしてここに映っている少年。彼が一体何なのかが謎よね。」
スポーツジムのプールで大人の女性を犯している映像が流れる。
 「この女性は佐藤紗栄子という元モデルよ?」
 「あ、知ってます!野球のメジャーリーグ行ってた人の奥さんですよね?離婚したけど。」
 「そう。全ての動画の名前が出てくる所は全て音声を加工されてて分からないけど、これは佐藤紗栄子に間違いない。」
 「じゃあ事情聴取すればいいんじゃないんですか?」
 「それが彼女は既にヨーロッパに渡っていて、今どこにいるのか分からないのよ。EU圏なら国境関係なしに往来出来るからね。」
 「犯人に高田道彦に指示されたか、レイプが明るみに出た時の事を考えての渡航ですかね?」
 「おそらくね。で、この映像を見る限り、大人達に嫌々やらされているような感じはないよね。自ら積極的に行為に及んでいるわ。この少年はどうしてくなかんなレイプ集団の中に身を置いていたのか…、それも重要な事だわ?」
どうしてもその少年の事が気になって仕方なかった。
 「この少年も今では若菜と同じぐらいの年齢ね。」
 「ですね。という事はもしかして同級生の中にこのレイパー少年がいたかも知れないって事!?怖っっ!」
ゾッとした若菜。同級生の男子を1人1人疑ってみるという無駄な作業を頭の中でしていた。
 静香はある事を考えていた。神と接触がある身近にいる女性…、そう渡辺麻耶だ。以前話を聞いた時は過去の辛い記憶をほじくるのに気が引けて諦めたが、やはり聞いておくべきだと考えた。
 「若菜、渡辺麻耶さんを呼んできてくれない?」
 「はい。」
若菜は麻耶を呼びに行った。
 (心は痛むけど…でも捜査の為には鬼にならないと!)
自らを奮い立たせた。


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