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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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ライバル宣言?-9

その夜、私達は私のベッドで並んで寝ていた。
「美菜お姉ちゃん....起きてる?」
笑美ちゃんが囁くように話しかけてきた。
「うん....起きてるよ....」
顔を笑美ちゃんの方に向けると笑美ちゃんも私を見ていた。
「さっきはゴメンなさい....美菜お姉ちゃんの大きなおっぱいが羨ましくて....つい....」
「えっ?」
「ほら....私の小さいから....」
「私は笑美ちゃんが羨ましいけど....」
「えっ?私が?」
「うん....ほら....私....アソコの毛が濃すぎるから....」
「えっ?大人になるとみんな濃くなるんじゃないの?」
「えっ!?ある程度は濃くなると思うけど....薄い人もいるから....」
「えっ!どうしよう....私の成長が止まってて....これ以上大きくならなかったら....私はまだ成長途中だって言い聞かせてきたのに....」
「まだ大丈夫だと思うけど....」
「そうだよね!まだ大丈夫だよね!」
「でも....どうしてそんなにこだわるの?」
「だって....男の人って....大きい人が好きなんでしょう?」
「それは人によると思うけど....」
「えっ?でも....」
「だってほら....梓さんって....おっぱいが大きいけど....あっ!これ梓さんには内緒ね!」
「そうだね....でも大きいほうがいいなぁ....」
「私だってそうだよ....」
「えっ?」
「アソコの毛....薄いほうがいいよ....」
「えっ?どうして?誰にもわからないのに....」
「だって....処理が大変なのよ!水泳の授業の時なんかはみ出しちゃったら恥ずかしいからハサミで切ったり....笑美ちゃんはそんな事気にした事ないでしょう?」
「うん....」
「お風呂で処理していたんだけど....ふと顔を上げると鏡に映っていて....真正面にその様子を見て....急に恥ずかしくなって....だから....」
「美菜お姉ちゃんにもコンプレックスがあったんだ....」
「あたりまえでしょ!」
「へへへ....なんか安心した....美菜お姉ちゃんも私と変わらないんだ....」
「そうよ....だから遠慮しないからね!」
「えっ?」
「葛城君の事!」
「えっ?ええっ!そんなのダメェ....私適わないよぅ....」
「そんな事ないよ....私から見たら....素直に葛城君に甘えられて羨ましいけどなぁ....」
「そうかな....」
「うん....だから笑美ちゃんに遠慮しないよ....笑美ちゃんも私に遠慮しないでね!」
「うん!でも....どうしてそんな事言うの?」
「こんな事言うと....最初から負けを認めているみたいでイヤなんだけど....笑美ちゃんならいいの....仕方ないって思えるの....でも他の女の子はダメ!」
「えっ?美菜お姉ちゃんも?」
「じゃあ笑美ちゃんも?」
「うん....」
「そうか....じゃあ....鳶に油揚げをさらわれないようにしないとね!」
「鳶って亜梨紗さんの事?」
「うん....でも亜梨紗さんだけでなく私達以外の女の子の事よ....選ぶのは葛城君だし....もしかしたらしたら私達が知らない誰かを好きになるかもしれない....だから鳶に油揚げっていうのはおかしいのかもしれないけど....私達にしたらそうだから....私達が遠慮してるうちに他の女の子と....なんて事になったらシャレにならないからね!」
「うん!私、美菜お姉ちゃんに遠慮しないから!」
「あの....お手柔らかにお願いします....」
「それは私のセリフだよ....」
「笑美ちゃんたら....」
「へへへ....」


その時はまだ....思いもしない方向から鳶が飛んで来る事になるとは....私達は想像もしていなかった....


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