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LADY GUN
【推理 推理小説】

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性奴隷-14

 昼頃、捜査本部のある中央署で記者会見が行われた。
 「本日早朝5時頃、城南市利里川河川敷で行方不明になっていた中央署婦警、弓野聖子の遺体が発見されました。遺体には拳銃で撃たれた痕跡があり殺人事件として捜査を始めた所であります。」
一連の婦警誘拐事件初の殺害事件にマスコミの数は相当な物だった。次々に質問が飛ぶ。
 「犯人の目星はついているんですか?」
 「只今捜査中です。」
 「現在起きている婦警誘拐事件と同じ犯人の犯行と言う事でよろしいですね!?」
 「それも視野に入れて捜査をしております。」
 「今回遺体が十字架に張り付けられた状態で発見されたという情報がありますが?」
 「…確認中です。」
歯切れの悪い答えに苛立つ報道陣。
 「確認中って、すでにその画像がネットに流れているじゃないですか!?」
 「えっ…?」
その画像を見せつける報道陣。会見に当たっていた中山は目を疑った。どうやら警察が駆けつける前に誰かが撮影して投稿したようだ。
 「あなた達はどうして事実を隠そうとするんですか!?何を聞いても捜査中、確認中じゃないですか!?あなた達の発表よりもネットを見ていた方がよっぽど情報が取れますよ!?」
 「…」
 「捜査が全く進んでいないんじゃないんですか!?」
 「そんな事はありません!」
 「じゃあ一体どこまで捜査は進んでいるのですか!?犯人の手掛かりは何か掴んでいるのてすか!?」
 「…現段階でお伝えできる事はありません…。」
苦しい答弁を続ける中山に報道陣から激しい批判の声が響く。
 「では今から捜査会議がありますのでこのあたりで会見を終わらさせて頂きます。」
一方的に会見を打ち切った警察の対応に罵声は鳴り止まなかった。
 会見を終え足早に歩く中山は顔が真っ赤に染まっていた。
 「くそっ!!」
言いたい事も言えないのは警視庁本部からの指示だ。どうしようもない。実況検分を終えた捜査員を迎えて会議が始まった。
 その様子は全国に放送された。
 「ククク!間抜けな姿をさらしていい気味だ。まだまだ始まったばかりだ。もっともっと笑い者になってもらうぜ?」
モンスターは聖子の同僚、梨華の胸を揉みながらソファーに座り楽しそうにテレビを見つめていた。
 「じゃ、午後の授業の始まりだ!」
モンスターの掛け声とともに婦警達はいつものように覆面男達の酒池肉林の餌食になるのであった。


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