投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

密約旅行
【熟女/人妻 官能小説】

密約旅行の最初へ 密約旅行 4 密約旅行 6 密約旅行の最後へ

前編-5

(5)


 果てのないほど長い一本道。急峻な山道ではない。曲がりくねってもいない。なのに行先は見えない。ただひたすらなだらかな登りが続く。少しずつ快感が全身に沁み渡っていく。……

 そんなセックスがあるとは知らなかった。もどかしく、しかし確実に高まり、いつの間にか辺りの様相が変わって突如として山頂の絶景が現われた。


 ドアを開けて立ち尽くす太った男を見た時、知恵子はさほどがっかりもしなかった。
(やせ形じゃなかった……)
正直なところどちらでもよくなっていた。
(仕方無いな……)

「どうぞ……」
変に落ち着いて招き入れた。
 いったん座りかけてから、布団の部屋に行き、男を振り返った。早く済ませたいと思ったのだ。出来れば会話も最小限にしたい。

 男はまだ隣室にいて、懐から封筒を取り出すとテーブルに置いた。
「これ、お礼です」
(十万円……)
返事をするのもどうかと思って軽く頷くと、知恵子は黙って浴衣を脱いだ。滑るように布団に身を入れる。息をひそめようとしてもやはりやや乱れはある。

 間があって、畳を踏みしめる音。知恵子はもぞもぞと動いた。居たたまれない空気だった。
「失礼しますね……」
隣室の明かりを受けて影になった男は全裸のようだった。
 心持ち顔を上げてぎょっとしたのは股間に垂れ下がった一物である。まだ勃起はしていない。しかしそれはヘチマのように大きかった。
(何これ?……)
目が釘付けになっている知恵子のそばに膝をついた男は、布団を捲って溜息をついた。

「きれいな体ですね……」
返事ができない。目の前のペニスに改めて息を呑んだ。そのままだって夫の勃起時より太い。これから漲ったら、入るのだろうか。
「触りますね」
男は断ってから乳房を包み、いとおしむように優しく揉み上げた。
(感じる……)
由里と燃えたことが尾を引いていて体は過敏になっているのだが、それだけではない。ペニスに圧倒されながら蜜が溢れ、秘部が新たな熱を帯びてきていた。

(勃起した状態を見てみたい……)
見つめているうちに思わず手を伸ばしていた。

(すごいボリューム……)
柔らかいのにずしりと重量感が伝わってくる。男はにじり寄って知恵子の顔に近づけた。 間近で見ると赤黒くて艶がある。
(太い……)
握ると何とか指先が触れ合う。充血したら一握りに余るかもしれない。

 目を閉じて口を開ける。男がさらに押しだしてきた。
「お願いします……」
言いながら、その手は知恵子の花弁に入り込んだ。
「うっ……」
喉が鳴ったのは快感に反応しただけではない。頬張った圧迫にむせたのである。呑み込んでも半分がやっとだ。舌を動かすことは何とかできるが、それもまだ柔らかいから可能なのだ。硬くなったら口で息をすることも無理だろう。

 男の指が谷間を行き来して愛液が音を立てる。すると呼応したようにペニスがぬっと膨らんできた。咥えたまま顔を振り、口中の粘膜に擦り付けた。
「うーん……」
男が呻いた。そしてまた一段、幹が盛り上がり、知恵子は多量の唾液を流しながら口を離した。苦しくなったのだ。

 一物は裏筋を見せて隆々と勃ち上がった。血管が浮き出て、脈動が聴こえるほどの迫力があった。
「挿れていいですか?」
知恵子は言葉にならない声を出して頷く。男は落ち着いた手つきでコンドームを取り出した。

 脚が持ち上げられ、股間が開かれた。
(入るのかしら……)
心配がよぎるほど大きくなっている。そそり立った状態はもはやヘチマではなくレンコンのようである。
 押しあてられた圧迫は割れ目全体にきた。
「ううっ……」
花びらが潰される。男は知恵子の太ももを抱え、引き寄せながら少しずつ押し出してくる。股関節に抵抗を感じた。
「あう……」
はっきりと亀頭が潜り抜けたのがわかった。抉っていくその形を感じたのである。知恵子は身構えたまま止めていた息を大きく吐いた。

 いっぱいの挿入感!膣が削がれてペニスの袋になったみたいだ。
男は知恵子の脚を肩にかけて腕を取って引きつけると腰を前後し始めた。
(ああ!すごい!)
膣壁のすべてが擦られている感じがする。口に頬張ったあと、今度は膣が目いっぱい頬張っている。はち切れそうな充溢感。奥深く突かれるとずんと胎内にも刺激を受けた。
 男はあくまでもゆっくり差し、抜いた。それが一本道の始まりだった。 


密約旅行の最初へ 密約旅行 4 密約旅行 6 密約旅行の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前