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LADY GUN
【推理 推理小説】

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LADY GUN-5

 着替えて更衣室を出る2人。
 「全く、その歳で介護が必要だなんて大変だね!」
 「フン!」
ふてくされる若菜。
 「お漏らしパンティは自分で洗うんでしょ?」
 「乾いたら漏らしたかなんて分からないから普通にお母さんが洗ってくれますぅ!」
ふてくされても無視はしない若菜が可愛らしい。
 「ねぇ若菜?ご飯作ってくれたり洗濯してくれたりするお母さんの為にも頑張らなくちゃね。」
急に真面目になる静香。
 「どうしたんですか先輩。急にマジになって。」
 「ん?別に〜?まぁいくらお漏らししても私が一人前に銃を扱えるまで付き合ってあげるって事よ!」
 「私別に拳銃とかうまくなりたい訳じゃなくて、私は推理小説が大好きで色々推理しながら犯人を探す、みたいな事したいんですよねー。そりゃあお父さんみたいにはなりたいと思ってますけど、でもいくら銃の扱いうまくなっても実際人を撃てるかって言ったらわからないです。」
 「気持ちは分かるわ?でもいつか分かるはずよ?きっと分かる日が来るはず。何の為に銃があるのか、どうして銃を人に向けて撃てるのか…。これは教えられて分かるもんじゃない。自分で覚えるものだから。」
 「じゃあ先輩も初めは私と同じだったんですか?」
 「私は…、初めからバンバン撃ってたわ!」
 「ですよねー!」
 「ちょっと〜、どう言う意味よ〜!」
若菜の首を絞める。
 「ひ、人殺し〜!」
 「うるさい♪」
本当に死にそうな顔の若菜と楽しそうな静香。若菜を本当の妹のように思う静香。そんな愛情を若菜は感じているかどうかは分からないが…。
 静香は思い出す。厳しい若菜の父、正芳の指導に何度泣いたか分からなかった新人時代。顔を見るのも嫌だし存在が怖かった。しかしその全てに愛情を感じた。正芳が静香を本当の娘と思っていた気持ちを静香はある時に感じた。嫌みったらしくて馬鹿にしてばかりいる先輩だと思われても構わない。きっと本当の妹のように思っている事は伝わるはず…、静香はそう思い若菜に毎日指導しているのであった。


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