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LADY GUN
【推理 推理小説】

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昼の静香と夜の静香-17

 署に着きすぐに若菜に会った。
 「おはようございます!」
 「おはよ。昨日はお邪魔しちゃってごめんね?」
 「いいえ〜!それより今朝車で出勤って事は…ムフッ!」
 「な、何よ…?」
完全に目が笑っている若菜。
 「角田さん、昨日は燃えちゃったんですか!?」
ニヤリと笑い親指を立てる俊介。
 「ああ!」
慌てるのは静香だ。
 「ち、ちょっと俊介!!」
 「っと…」
静香に叩かれそうになり身構える。
 「いいなぁ…。私も彼氏欲しいなぁ…」
 「若菜にはいい恋人がいるでしょ?黒くて良く働くいい彼氏が!」
 「あ!馬鹿にしてますよね〜!私はムラムラするから使うんじゃなくてあくまで落ち着くから使ってるだけですから!」
膨れる若菜。
 「でもいいんです。今は彼氏よりも一人前の刑事になるのが先ですから。私、先輩と違っておっぱいおっきいからいくらでも男は寄ってきますから〜!」
 「な、なにおー!?」
若菜の首を絞める静香。
 「し、死ぐぅ〜!!」
何気に本気で絞める静香。
 「おいおい、静香は本当に絞めるのが強い女だなぁ!」
 「し、俊介!!」
 「ひっ!じ、じゃあ俺行くわ!じゃあね!」
俊介は職場に向かった。
 「ったく…」
深く溜め息を吐く静香。
 「よし、今日からもっともっと鍛え上げて早く一人前の刑事になるよう気合い入れるからね!」
若菜の頭をポーンと叩く。
 「い、痛いなぁもう…。こんなドSな彼女持って角田さんかわいそう!」
 「あ゛!?」
 「な、何でもないですよ〜!」
殺気立つ静香から視線を外す。
 (夜は私は超ドMなのよ、なんて言える訳ないでしょ…。)
そんな事を知られた日にはもう刑事を辞めるしかないとさえ思った静香だった。
 「じゃあ一日でも早く一人前の刑事になる為にビシバシ鍛えられようかなぁ〜!」
背伸びをしながらそう言った若菜。
 「覚悟しろよ〜若菜ぁ!」
後から羽交い締めにする。
 「だから痛いってばぁ!」
 「キャハハ!!」
痛がりながらもどこか嬉しそうな若菜だった。静香は今の若菜のように頼りなかった自分を一生懸命指導してくれた正芳の事を思い出す。正芳も今の自分のように愛情を持って指導してくれてたのかな…そう思った。


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