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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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2つのモンスター-5

 翌日、朝から捜査会議を開いた静香。昨日の面会の報告をした静香。そこから感じた手がかりを述べる。
 「喜多は高田を殺害した私を憎んでる人間がいる事を示唆しました。その憎しみは消えないと。恐らく私は正当防衛となり喜田は逮捕され、高田は容疑者死亡のまま書類送検された。その甘いともとれる判断をした警察全体に恨みを持っている可能性が高いと思われます。私へ復讐か、それとも警察への復讐か…、いずれにせよそれは現在進行形の事だと思います。麻薬がらみの逮捕者が後を絶たない、いや、最近急増している事を考えればきっと麻薬を氾濫させる事で警察に復讐してるのかも知れません。私はR4コーポレーションが形を変え未だにその意志を受け継いで生き続けている可能性が高いと感じます。」
 「そうか…。」
 「それに喜多はいつか出所したら私を真っ先にレイプしてやると言った。」
 「れ、レイプ…?」
 「はい。R4コーポレーションと言うのは元々レイプ集団だったという証言も取れてます。あの事件の時、高田と喜多がそれを臭わせる話をしているのを聞いた事を思い出しました。事実、報道で流れた写真を見て高田や喜多にレイプされたという被害を訴えてきた女性も何人かあった模様です。それを考えるとまだ未解決のあの大レイプ事件にも繋がっているのではないかと。それに喜多はさっきも言った通り、出所したら真っ先に私をレイプするって言ったんです。終身刑を言い渡された喜多が、出所したらって違和感ありませんか?」
 「確かに…。」
 「きっと喜多には出所できるプランがあるんだと思います。私が推測するに、何か警察を逆手に取る事件を起こして警察に要求を出すのではないかと。喜多を釈放する事を条件にするとか…。」
 「う〜ん、しかし…」
 「あくまで可能性です。しかし水面下で喜多が関わる組織が未だに活動している事は十分考えられます。高田家、R4コーポレーション、未解決のレイプ事件、全てを再調査する必要はあると思います。」
会議室が静まり返る。
 「可能性はあるな。よし、もう一度それらを洗い出してみるか!」
中山が決断を下す。今のままではいたちごっこだ。根本的な解決にはならない。麻薬撲滅へ向けて静香を中心に捜査を行っていくのであった。


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