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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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家族-7

 一方、高田道彦の葬儀はひっそりと行われた。高田の親の家で殆ど親族のみの葬儀だ。犯罪者という事もあり世間体を気にする者は親族でも来ない者もいた。そんな中、田口は訪れた。
 線香の煙が悲しく空中に消えていく。遺影と棺桶…、田口は高田の死をようやく実感した。葬式の礼儀など知らない。頭を下げられた者だけに頭を下げ返した。前の人の作法を見て参列した。焼香を終えると棺桶の中に眠る高田の顔をじっと見つめる。様々な思いが込み上げる。いくら礼を言っても足りないぐらいの台詞を持っている。生きている間にそれらを言えなかった後悔の念に襲われてしまう。
 (アニキ…、俺はアニキしか信じない。アニキの信じた道を信じる。俺はアニキの為に生きていく。アニキの歩んだ道こそ俺の道。アニキが描こうとした未来の道は俺が歩む。ありがとうアニキ…。)
田口は手を合わせお辞儀をして背を向け歩き出した。
 「田口徹君か?」
呼び止められた。高田の父親、高田泰明だった。
 「息子の為に今日はありがとう。君に伝えたい事があるんだ。」
 「えっ?」
2人は棺桶の前に立った。もう参列者は誰もいなくなっていた。泰明は高田の安らかな顔を見ながら言った。
 「道彦の最後の言葉を伝えるよ?」
 「え?」
 「喜多君に言ったそうだ。徹を頼む、と。」
 「あ、アニキが…?」
こらえていた涙が溢れる。
 「ああ。それに以前君を弟のように思い世話していると聞いていたよ。君が大人になるまで責任を持って育てると言っていた。私はそんな道彦の思いを継ぐ事を決めている。今まで通りあの部屋に住むがいい。困った事があったら私に相談しなさい。道彦が実の弟のように思っていたのなら、私にとっては息子だ。」
 「で、でも…。」
 「私がそうしたいんだ。そうさせてもらうよ?」
泰明は名刺を渡した。
 「でも、俺もアニキの仕事を手伝ってて、いけない事を…」
そう言いかけた時、泰明が耳元で囁いた。
 「道彦は私の裏の仕事を手伝っていたんだ。」
 「えっ…!?」
衝撃的な一言だった。
 「私は君を守る義務がある。今ここでは話せない事がたくさんある。だから暫くは大人しくしていなさい。粉は暫く封印しておくんだ。普通の高校生として生活するんだ。いいね?」
 「はい…。」
 「道彦の仇は私が討つ。そして君は全力で守る。」
そう言った泰明の顔はもはや経営者の顔ではなかった。裏社会を知り尽くした陰りのある表情に田口は背筋がゾクッとした。
 「これからは私が君の親代わりだ。何でも相談するがいい。」
 「でも…」
はい、と素直に言えない恐怖感を泰明から感じた。
 「家まで送らせよう。いいね?くれぐれもおかしな真似はしないように…。」
 「は、はい…。分かりました…。」
 「それに警察の目もある。私と接触するのは好ましくない。だからこれから君の世話をする人間を1人つけよう。君には母親が必要だからね。もう君の部屋を片付けさせている所だ。思い切り母親に甘えるがいい。」
 「えっ…?」
泰明はニコリと笑い田口の肩をポンと叩いた。
 「篠原!田口君を家まで頼む。」
 「かしこまりました。」
秘書の篠原は田口を預かり車に載せ田口の住む家まで送った。


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