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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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家族-3

 怯えているのは誰が見ても明らかだった。銃を構える体が震えている静香。そんな静香に高田も喜多も恐怖感は全く感じていなかった。
 「な、何よ、肉銃って!?」
真面目一本の静香に隠語は分からなかった。
 「はっ…?おまえ、この状況でなんて質問してんだ!?ナメてんのか!?」
イラっとする喜多を制止する高田。
 「あの調子だと本当に分からないんだろうよ。オネーサン、教えてやるよ。肉銃ってゆーのはなぁ、チンポの事だよ!」
 「チ…!?」
 「よーするに俺達のチンポをオネーサンのヌレヌレのオマンコにぶっ刺してやろうかと言ってんだよ。ヒヒヒ」
一瞬にして顔が赤くなる静香。
 「だ、誰があんた達なんかにヤラせるかっ!!」
 「俺達の本来の姿はレイプ魔なんだよね。婦警さんもレイプした事あるよ?久々に婦警さんレイプするのもいいかな…。ヘヘヘ…。」
物影に隠れている正芳はある事件を思い出した。未だに解決していない連続レイプ事件だ。婦警のみならず無差別にレイプを繰り返されたあの事件。その鍵をも握っているであろう発言だった。何としても捕まえたく思ったが、今は静香の身の危険の回避が優先だった。
 「ほら婦警さん、撃たなきゃ俺達に犯されるぞ?へへへ!」
 「こ、来ないで!!」
銃を構えながら震える体は後退りしていく。ニヤニヤしながらゆっくりと歩み寄る高田と喜多。
 「いい太腿してんなぁ…!勃起してきたよ…!」
自分の股間を撫でる喜多。
 「う、撃つわよ!?」
 「撃ってみろよ。」
 「ほ、本当に撃つからね!?」
 「撃てるもんなら撃ってみろ。」
余裕綽々でじりじりと距離を詰める。静香は恐怖の極限だった。警察である事も忘れてしまう程に1人の人間として恐怖を感じていた。
 「こ、来ないで!!」
目を閉じた静香。次の瞬間に倉庫内に乾いたパーンという音が響いた。
 「うっ…!!」
一瞬何が起こったのか分からなかった。高田は不意に左胸を押さえた。その左胸を押さえた左手がみるみるうちに赤く染まって行く。
 「た、高田さん!!こ、この野郎!!」
喜多が逆上して静香に銃口を向けた。
 (ま、まずい!!)
静香は身を縮ませて怯えていた。状況が全く分かっていない様子だ。そんな静香に身の危険が迫っている。正芳はとっさに飛び出し静香の身を守った。
 パーン、パーン…!と、2発の銃声が鳴り響いた。静香は終わった、そう思った。生きているのか死んだのかも分からない精神状態の中、ただなんとなく倉庫内に雑音が響いたような気がした。
 ゆっくりと目を開ける静香。すると大勢の警察官達が喜多を取り押さえている様子が目に映った。
 「危なかったな、皆川…。もう大丈夫だ…。」
自分の体を守るようにしていた正芳に気付く。
 「う、上原さん…。怖かった…!」
正芳に抱きつく静香。しかし正芳に抱きついた手に違和感を覚えた。
 「えっ…?」
静香はゆっくりとその手を確認する。
 「えっ…?えっ…?」
その手は体から力が抜けてしまうぐらいに赤く染まっていた。


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