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女子大生 成宮恵理
【女性向け 官能小説】

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女子大生 成宮恵理-16

恵理は一瞬言葉を失った。

好き

悠一郎の口から放たれたその言葉の矢が、恵理の胸に突き刺さった。


「ば、バカ!何言ってるの!?」


「いや本当だって、俺恵理の事好きだよ。」


悠一郎は至って真面目な顔でその言葉を繰り返す。


「あ、あのさぁ……そういうのって冗談でも言っちゃいけないと思うんだけど。」


「冗談じゃないって、本当だよ。」


「あーもぉ!止めてよそういうの。」


恵理は顔を赤くしながら、鬱陶しそうに布団の中で身体を反転させて悠一郎に背中を向けた。

悠一郎がどういうつもりでそんな事を言ってきたのかは分からないが、恵理の心は大きく掻き乱されていた。

私の気持ちも知らないで……

頭まで布団の中に潜り込んだ恵理の目に薄っすらと涙が滲む。


「どうしたんだよ、なぁ恵理ぃ、こっち向けよ。」


そう言って悠一郎が後ろから手を伸ばして恵理の肩を抱くようにして自分の方へ向かせた。


「ぇ……ぁ……」


突然悠一郎に肩を抱かれて硬直する恵理。

目の前に悠一郎の顔がきて、ドキッとする。

悠一郎は真剣な表情でじっと恵理の目を見つめてきた。

恵理もその視線に身体が固まってしまって、合った目を外す事ができない。

恋する相手にこんな風に見つめられたら、誰でも動けなくなってしまうだろう。

思考は停止して、息をする事さえ忘れてしまう。


1秒が10秒にも1分にも感じられる時間の流れの中、無言のまま見つめ合う二人。

そして何かを確かめるようにして悠一郎の顔が徐々に恵理の顔に近づいていく。

もうあと数センチという所まできて、本能的に悟った恵理は自然と目を閉じた。


「……ン……」


ゆっくりと柔らかに重なり合う、悠一郎と恵理の唇。

しかし一度目のそのキスは緊張のせいで息が続かなくなり数秒で恵理の方から離れた。


「……ハァ……はぁ……」


息継ぎをして潤んだ目を開き、悠一郎の顔を見つめる。

そしてキスをしてしまった言い訳を探すようにして恵理は口を開いた。


「悠一郎君、凄い酔ってるでしょ?」


「あぁ、酔ってるよ……恵理も酔ってるんだろ?」


「……うん……」


二人で言い訳を確かめ合った後、悠一郎は再び顔を近づけ、恵理も目をそっと閉じた。


「……ン……」


ここからはもう、止められなかった。

二度目のキスは大人のキス。

唇の感触を互いに感じあった後は、すぐに悠一郎の舌が侵入してきて恵理も口を半開きにして舌を絡めた。

肩や手が触れただけでもあれだけドキドキしたのに、キスをして舌を絡ませるなんて。

恵理の体温は頭の中まで溶けそうな程急激に上昇していく。

口の中は凄く敏感になっていて、悠一郎の舌のザラザラを感じると唾液の分泌量が一気増した。

そして恵理の唾液を二人で分けて潤滑油にすることで、ネットリとした濃厚なディープキスになる。


「ン……ンフ……ンン……」


ジュル……チュパ……チュパ……


息は荒く、唇や口の中にまで吸い付くような激しいキス。

悠一郎の方から積極的にしてきてくれるから、その分受身の恵理は大胆になれる。

次第にキスだけでは物足りなくなって、悠一郎の方から手を握ってきた。

指と指を絡ませる、所謂恋人つなぎだ。

頭の位置は恵理が下で悠一郎は上、だから混ざった唾液は恵理の口の中に溜まっていく。

途中それが口から溢れそうになる度に、恵理はそれをゴクリと喉を鳴らして嚥下した。

悠一郎の唾液が食道を通って身体の中に流れ込んでくる感覚が堪らなく気持ちいい。

そしてそれを感じながら恵理はこう思わざるを得なかった。


……悠一郎君のキス、すごく……上手……


それは元彼とした、恵理の知ってるキスとは全く違うものだった。

悠一郎のキスは野生的でイヤらしくて、でも安心感もあって、抵抗無く受け入れてしまえる。

まるで悠一郎に食べられているような感覚さえ覚える程激しいけれど、同時に一体感を感じるからその安心感が生まれるのかもしれない。

女性にだって性欲はある。

キスが上手いと、その後に期待してしまうのはとても自然な事だ。

だから余計にブレーキが効かなくなる。


「ン……ハぁ……ン……」


キスだけで小さな声が漏れてしまうのは、心まで感じている証拠。

悠一郎はそのタイミングを見て、一度握り合っていた片方の手を離す。

そして恵理の手首を掴むと、ゆっくりとその手を自分の服の中に入れさせた。

恵理に自分の体温を直接感じてもらうためだ。

恵理もその意図が本能的に分かったのか、手の平で悠一郎の肌を触り始めた。

脂肪の少ない引き締まった男の人の肌、そして高い体温。

不思議と触っているだけでも気持ちいい。

ボコボコと割れた硬い腹筋から男≠感じる。

そして悠一郎の手も恵理の服の中に入ってきた。

恵理の女性らしい柔らかで優しい肌の感触を悠一郎も楽しむ。

異性の肌を触り合う事で、男と女としての互いの存在を確かめ合い、興奮は高まっていく。

そしてその興奮の中で、確かめ合いは求め合いに変化していく。

悠一郎の手は恵理の服の中で徐々に位置を上げていき、もっと柔らかな場所を求めた。


「……ンー……」


悠一郎の大きな手が、恵理の柔らかな乳房をブラジャーの上から揉み始めた。


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