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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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映像-4

「ヤツは凄いな。相手は生身の進藤さんだぞ。生キスまでして、あんなに動いても、まだなのかよ。なんて恐ろしいヤツだ。ああ、だから仕事もできるのか。あれもデカいのかな。進藤さん大丈夫かな」などと褒め称えたり、心配したりする。
「あぁ、進藤さん、あんなにお口をあけて……」
 田倉はキスをしたまま横を向く――警戒する――ので、奈津子が口を大きくひらいて田倉に応えているのがたまに見えるのだ。
 唇を合わせたまま突き上げるので、奈津子がキスを振りほどくシーンがいく度もあった。だが大きな手で奈津子の顔を包み、苦しそうにあえいでいる唇をたちまち吸い取ってしまうのだ。そのまま唇をピタリと重ねたまま、再び警戒し始める田倉に石橋は唖然としていた。キスをしたまま横を向くので、お互いの舌が絡み合っているのが見えることがる。ついには「進藤さんに集中しろよ!」などと意味不明な怒りさえ飛び出す始末であった。
「でもヤツは今までさんざん進藤さんに集中したのだろうな。だから、あんなにヤツとで、反応するようになったんだ……あぁ、進藤さん、あんなに甘えて……進藤さんはヤツのチンボが好き? そんなのイヤだイヤだ! でも佐伯のチンボは?」
 石橋の頭の中はいつも堂々巡りであった。
「ヤツは今まで進藤さんと何回もしている。悔しいが事実だ。でも佐伯とはもっと?……」
 堂々巡りは止むことがない。
 やがて痙攣のような仕草を見せたあと、奈津子の首がガックリとうなだれた。田倉がそっと髪をなでている。石橋にとって泣きたくなるシーンだった。とりあえず石橋も同じように動きを止めてみる。
 うなだれている奈津子の耳元で田倉が囁いた。田倉の肩にもたれたまま恥ずかしそうに首を振る。だが田倉の右肩が動くと、今度は激しく首を振って田倉にしがみついた。
 明らかに唇は「いや、いや」と言っている。田倉はその唇を吸い取ろうとするが、奈津子はいやがっている。
「ざまあみろ」――と言っては見たが虚しかった。
 繰り返しこのシーンを見て、田倉がとてもいやらしいことをしていることが分かった。石橋も同じことをしようとしたが、今使用中なので無理だった。
 いやがっていた奈津子だが、やがて恍惚とも思える表情となり、自分からキスをねだるようになる。今は明らかに奈津子自ら、動いている。
「進藤さんに何してくれる、田倉ぁ! あぁ、進藤さんが、あの進藤さんが……」――狂っていく、という言葉を飲み込んだ。
 田倉はせがむキスに応えず、奈津子の積極的な動きを田倉は制した。
「もう、鬼のようなヤツ……」と言って、石橋は息を詰めて画面を凝視する。田倉がわきの下に手を入れて抱き上げてから、ぐるりと向きを変えた。後ろから抱いたのだ。
「み、見えたっ」
 奈津子の乳房が見える瞬間であった。
「きれい……」
 小振りだが若々しい乳房に、石橋はうわずったの声をあげる。もちろん静止画面は何枚も印刷してある。
 体位を変える間、奈津子は素直に応じていた。田倉は奈津子の肩越しに下方を見て、ゴソゴソと肩を揺らしている。抜けたペニスを入れ直しているのだ。
 田倉の陰に隠れていたが、肩越しにのけぞらせた奈津子の頭部が見えたので「やっと入ったんだね」とホッとした表情で『進藤さん』に語りかけている。石橋も同じように体勢を変える。なぜかこの体位でも後ろの方が入れやすい。考えるのはあとにしよう。
 初めはゆったりとした動き。
 この体位だから、奈津子の胸を揉んでいるに決まっている。田倉のことだから、もうグニュグニュにしているに違いない。石橋も同じようにするが、「こんな大きくない」と、不満を漏らす。初めから分っていれば、もっと小さいものを選んだのに。
 打って変わり、奈津子の黒髪が舞うほど、荒々しい突き上げが始まった。奈津子の動きに合わせて石橋も首をガクガクさせる。すすり泣きながら……。
 それでも田倉は駐車場内の警戒を怠らなかった。奈津子はそれどころでないといった様子。田倉が手で奈津子の口を塞ぐ場面が何度もあった。車体が揺れているのが分かる。
「ま、まずいだろう、田倉……」
 石橋は鼻声だった。目尻を指でこする。
 続いて田倉は指で奈津子の唇を蹂躙する。反対の手で奈津子の髪をくしゃくしゃにしている。要するに左手で頭部のてっぺんをつかんで、右手の指を何本か口の中に入れて突き上げているのだ。奈津子は首を動かすことすらできないだろう。手が大きすぎて、頭部は子供のように小さく見える。
 いつもこんなふうに扱うのだろうか……。
 動きが唐突に止まった。背筋がゾクッとするシーン。田倉の発作に合わせ、奈津子の頭部がガクンガクンと揺れ始めた。その間、田倉は首をひねって奈津子の顔をのぞき込む。射精のたびにぐんと腰を浮かせつつ。
 石橋もここで密かにフィニッシュを迎えた。田倉と同時に『進藤さん』に放出した石橋は、だらしない顔のまま画面を見つめていた。
「いつもあんなに長い時間やっているのか……」
 石橋も田倉と同じ時間だけ『進藤さん』に挿入しているが、途中何度も休む。しかも汗みずくで。田倉はそうではない。しかも生身の進藤さんに……。
「ヤツは怪物……あ、コンドームはどうなってるんだ!」


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