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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈晴らすべき闇〉-5

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あの事務所の中で、専務と八代は久々の対面を果たし、その成果を話し合っていた。
専務は専用のデスクに座り、八代は来客用の椅子に踏ん反り返っている。
その周りでは、忙しそうに部下達が書類の整理をしていた。


『どうだった?架純って女は役に立ったか?』


八代は相変わらずの仏頂面で、本当に興味があって話したとは見えない。
単なる社交辞令的な台詞なのかも知れないし、違うのかも知れない。
そして専務も負けず劣らずの仏頂面で、八代と向き合ってコーヒーを口に運ぶ。やはり今回の仕事は、専務には不満足なようだ。


『……ああ。あの女は高く売れたぜ。お蔭様でな』


熱いコーヒーを一息で飲み干すと、熱さに悶えたとも不満に歪めたとも取れる表情で、首を傾げながら八代を睨んだ。


『タムルとか吐かすドコ見てっか分からんオヤジがよぉ、架純を独り占めしやがって、あとは“しっぽり”とお楽しみだ!……クソッタレが……』


専務はまだ怒っていた。
瑠璃子より幼く見え、胸も尻も抜群の肉感を誇る架純は、専務の好みのド真ん中だった。
だからこそ、船の中では瑠璃子の肉体のみを楽しみ、精神的に架純を虐めるだけに止めておいたのだ。
そして、監禁部屋に閉じ込めた後、サロトと二人で凌辱を楽しもうと思っていたのだ。

食事の最後に残しておいた“御馳走”は他人に掠め取られ、指一本触れられぬままに終わってしまうとは、全く予想すらしていなかった。
姦り飽きた瑠璃子と麻里子で無駄に射精するしかなかった無念は、まだまだ晴れてはいない。
所詮は商品だと割り切っていたつもりだったはずなのに、専務の心のモヤモヤが止まらない。





『珍しいな。お前なら船の中で飽きるまでヤリ捲って、“厄介払い”を売り付けてると思ってたがな?』

『……あ?』


八代の小馬鹿にしたような言い方に、専務の表情は険しさを増した。
勝手に瑠璃子という商品に手をつけ、充分に楽しんでから渡したのは間違いなかったし、その事を詫びもしなければ、悪びれた風もない“しれっ”とした態度も専務は気に入らなかった。


『そりゃあテメェは大満足だろうぜ。なんせ、くすねた獲物の処分を俺に任せたんだからな』

『あぁ?』


今度は八代が表情を険しくさせた。
自分だけは船の中でやりたい放題していながら、それを棚に上げた物の言い方は、八代には面白くない事である。



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