クラスタ-26
「んあぁ?」
胎内に溜まったテオの精子が、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた。
それは逆流してパルの太ももを濡らす。
「何か……いつもと違うぅ〜」
「ん〜?そりゃぁ……なぁ」
テオはパルの背中にのしかかってぴったりと身体をくっつけた。
奥を狙ってぐりぐり抉ると、パルの身体がビクビク痙攣する。
「ぅあ や そこ変っ ひぅ やぁっンン゛〜〜〜〜」
パルは顔を枕に埋めて声を押し殺した。
「あ……こら……声聞かせろ」
テオはパルの顎を掴んで顔を上げさせる。
「はぁんっ だっ……てぇっ うぁん そこ……変な……感じっ う゛うぅ〜」
何か絶頂の一歩手前を行き来している様な……かと言って、焦らされているワケでは無く……まあ、簡単に言えば非常に気持ち良いのだ。
「ぅあぁっ やぁ クる……来る感じぃ」
イクじゃなくてクル……例えるならそういう感じ。
「変な……声……出ちゃうぅ〜〜」
喘ぎ声じゃなくて、これは呻き声だ。
はっきり言って可愛く無い、とパルは思うが自分ではどうしようもない。
「は?お前の声……好きだぜ?」
テオの言葉にパルの中がきゅうぅっと反応した。
「だあら……もっと聞かせろって」
テオはもっともっとと押し付けた腰をずんっと突き上げる。
「ぅやあぁあぁ〜?」
パルの頭の中でピンク色の光が次々に灯っていった。
その光はひとつになり、形を変えていく。
「や や やめっ テオぉおっ」
感じた事の無い感覚に、パルはボロボロ涙を流してテオの腕を掴んだ。
「パル……もっと鳴け……聞かせろよ」
耳元でテオが囁き、頭の中の光が人型になる。
(……ダ……レ……?)
「パル……パル……」
荒い呼吸の合間に切なげに名前を呼ばれ、その囁き声と人型がシンクロした。
(テオ?)
「ひっああぁあぁあああ―――――ッ!!?」
人型がテオになった瞬間、ぶわっと快感が爆発してパルを絶頂に押し上げる。
「うう゛っ」
同時に2度目の精液が胎内に注がれ、その熱さを感じながらパルは意識を手離した。
(……ぁ……?)
消えていく意識の片隅で何かに気づきかけたパルだったが……包まれる腕の暖かさに、何に気づきかけたのかすっかり忘れてしまったのだった。
‥To be continued‥