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また君に会いたい・オマケ
【青春 恋愛小説】

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バカは死ななきゃ治らない 〜side芽衣子〜-6

 






「おはよ」


あたしがうっすら目を開けると、目の前に茂の笑顔があった。


ああ、あのまま寝ちゃったんだ。


テーブルの上で突っ伏して寝ていたはずなのに、いつの間にかベッドにいるから、茂が運んでくれたのかな。


「……おはよ」


なんとなくテンションが下がり気味で低い声で挨拶を返す。


しかし、そんなあたしに気付かない茂は、


「昨夜、すげーよかった。

やっぱり俺には芽衣子だけだ」


なんて歯を見せ、含み笑いをしながら煙草に火を点け始めた。


このセリフも白々しいけど、どこかで嬉しいと思ってしまうあたしは、つくづくバカだ。


「よくいうよ、あたしあれだけ嫌がってたのに無理矢理……」


「でもお前、途中からめちゃくちゃノリノリだったじゃん。

あんだけ乱れて、嫌がってたとは言わせねえぞ」


グッと言葉に詰まり顔が熱くなる。


自覚はあったからだ。


……ホント、成長しないのはあたしも一緒。


下唇を噛んで俯いているあたしをよそに、


「あー、煙草がなくなった。

ちょっとコンビニ行ってくるけど、お前も行く?」


と、呑気に彼は訊ねてくる。


「行かない」


「えー、一緒に行こうぜ。

ついでに朝飯買ってこよ」


「めんどくさい」


壁際を向いて、毛布をかぶろうとすると、茂の手があたしの腕を掴む。


「芽衣子、おいで」


屈託のない笑顔をこちらに向けると、半ばベッドから引きずり出すようにして、あたしの身体を腕の中に収めてきた。





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