投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

トラブルメーカー
【熟女/人妻 官能小説】

トラブルメーカーの最初へ トラブルメーカー 6 トラブルメーカー 8 トラブルメーカーの最後へ

誘導-3

「ハァ〜、ン、いいよ」日登美があと少しで絶頂を迎えられると思った時、
「駄目、ごめんなさい。」そう言って亮介の射精が始まってしまった。日登美は慌てて腰を振ったが絶頂を感じることは出来なかった。二人の身体がゆっくり離れる。日登美はコンドームを外して冷たくなったタオルで亮介のペニスを拭いた。
「私が筆おろししちゃったね。」ティッシュにコンドームを包み、全部のゴミをトイレに捨てた。
「最近ゴミ漁りが出るらしいの、こんなの見られたら大変よね。」優しい笑顔で日登美が言う。亮介は複雑な気持ちだった。

「ほんとゴメンネ。今日でもう終わりにしてね。あなた私の子とたいして・・んー?とにかく今日で最後ね。約束だよ。」
「はい。わかってます。」
「はい、立って。」日登美は亮介にパンツとズボンを履かせてあげた。まるで子供にはかせる様に。そしてクッキーの缶を元のタンスに戻そうとした。
「日登美さん、あの、聞いていいですか?」
「なに?」
「あの・・そんなの使ってるんですか?」亮介は紫色のバイブを見ながら聞いた。
「あー、そうね、主人と使うわよ。」あっさりと肯定した。

全てが何も無かったように片付けられ、日登美は玄関の外に出て人目を確認して亮介を外に出した。
「じゃあね。」日登美の言葉を最後に全てが終わった。亮介の目から涙がこぼれそうだった。

亮介はイタズラ電話をしなくなった。もうどこにもかけなくなった。
夏休みが終わる3日前に夏の思い出を整理しに池の浦に出かけてみた、新しい学期を新たな気持ちで迎えようと、決して彼女に逢わないようにして、気持ちの整理をしにいった。
郵便ポストに新聞が溜まっていることに気づく、家に近づくと全ての鍵は閉められ、留守の事が想像できた。思い切って呼び鈴を鳴らしてみた、やはり留守であった。なぜか切ない感情が湧いてくる、涙が浮かんできてしまった。
その時、トラックの音がして敷地の中にバキュームカーが入ってきた。初めてここに来た時と同じように。作業員は車を止め、ホースを延ばし彼女の家を通り過ぎ奥へ行った。次は彼女の家が汲み取られる。亮介に妙な考えが湧いてきた。
作業員が戻ってきた。呼び鈴を鳴らす。
「こんちわー、汲み取りです。」
「すみません。落合の親戚ですが、叔父達は出かけています。実は叔父から頼まれているんですが、トイレに大切な物を落としまして、今日汲み取りが来るから見てきて欲しいと言われました。」
「財布かなんか落としたのかい?」
「いや、それは・・・ちょっと言いづらくて見せていただければ。」そう言って作業員と汲み取り口に行った。
「どんな物を落とした?ホースが詰まらなけりゃいいけど。」
「それが・・・大丈夫です。大きくないから、でも探しますから。」
「なんだかわかんないけど言いづらいものなら自分で汲んでみるかい?」作業員がごついゴム手袋を渡そうとした。
「いいんですか?」ゴム手袋を借り、ホースを渡される。作業員は汲み取り口の蓋を開け、ホースに付いたボールを外してくれた。
「やってごらん、掃除機みたいに吸えばいいんだよ。」
亮介は汚物をホースで吸い取り始めた。必ずあるはず!あの時の思い出がこの中に必ずある!勢い良く吸い込まれていく汚物を見ながらあの時のコンドームを探した。ブルンッ。ホースが大きく揺れ奥から汚物の塊と一緒にピンクのゴムが流れてきた。更に奥からもう一個がプカプカと浮いていた。あった、納得をしてそのままコンドームを吸い込んでいった。

これで全て終わり。モヤモヤした夏休みが全て終わる。そう思った。
「どうだい?あったかい?」作業員が声をかけた。
「いいえ、見つからないです。」作業員の声に仕方なく汲み取りを続けた。汚物の塊がなくなると、汚水に混じって水色の何かが浮いていた。そしてもう一つ。更にもう一つ。亮介は身体の力が抜けていくのを感じた。仕方ないことだが、わかっているけど、亮介はやりきれない気持ちになった。数個のコンドームを吸い込むと、
「駄目です、見つかりませんね。」作業員に全てを渡した。バケツの水が流され汲み取りは終わった。

仕方ない。仕方ない事。だけど悔しい。切なくなって亮介の夏休みは最悪の展開で終わっていった。





トラブルメーカーの最初へ トラブルメーカー 6 トラブルメーカー 8 トラブルメーカーの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前