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トラブルメーカー
【熟女/人妻 官能小説】

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現実-1

翌日、亮介は電車で池の浦がある隣の駅に行き、公衆電話の電話帳を調べた。「落合弘章、池の浦・・・・」電話番号を照合して住所を調べるのは容易であった。そのまま電信柱の住所表示を頼りに探し、いよいよ近くまでたどり着くと、そこは一つの区画に5,6軒の賃貸の平屋が建っている場所で、亮介はその区画に足を踏み入れた。

ブンブンブンブン・・車のエンジン音がして、目を向けるとバキュームカーが便所の汲み取りをしている。右奥の家から作業員がホースを持って手前の家にやってきた。
「こんちわ、汲み取りです。」そう言って作業を始める。亮介は避けるように左の家から表札を確認していった。どこ家も違う、奥に廻ったがやはり違う。どうやら汲み取りをしている家がそのようで、いよいよ亮介の胸はいっぱいになった。
「・・・どうも」バキュームカーの作業員は家の中の誰かと話をしていたようで、汲み取りが終わりホースの先にテニスボール付け移動した。

「ご苦労様。」家の中からピンクのゴム手を外し、缶コーヒーを持った女性が出てきた。
「いつもすいません。今日はお兄ちゃん達は?」作業員は缶コーヒーを受け取った。
「夏休みでおばあちゃんの家に。」
その声は正しく彼女であった。
一瞬横顔を見ただけだが、亮介は胸が苦しくなるのを感じた。
少し垂れた小さな目は優しそうで、口角の上がった笑顔が印象的だった。彼女はすぐに家に入っていった。

表札は出ていなかったが、郵便ポストに消えかけた字で、落合弘章・日登美と書いてあった。間違えなかった。亮介は高ぶる気持ちを必死に抑えて家に帰った。しかし、家に帰っても何も手につかない。このままでは夕食も喉を通らないと思い、友達の家に遊びに行くと言って家を出た。
自転車に乗って徘徊を始める。夏の夜は7時を過ぎても明るく、亮介の池の浦に行きたいという気持ちを高めた。

8時過ぎに彼女の家に着くと、家の横には銀色のファミリーカーが止まっており、旦那が帰ってきている事が想像できた。少し離れた所に自転車を止め、静かに家に近づき一周してみる、家の中から声が聞こえてきた。耳を澄ますと、どうやら夫婦喧嘩をしている様である。窓は網戸一枚で声は外に漏れ、喧嘩の原因は田舎の両親の事のようだった。
殺伐とした空気に押され亮介は家に帰った。「日登美さん」頭の中で何度もつぶやく、その度に胸が熱くなっていくのを感じながら自転車を漕いだ。

高校生の亮介は人妻の落合日登美に恋をした。甘く切ない恋でなく、心臓の鼓動が速くなり胸が苦しくなる恋である。しかも、逢う事も無く完全に一方通行の苦しい恋だった。

翌日も亮介は自転車で池の浦に向かう。今にも雨が降り出しそうな空だったが、亮介には気にもならなかった。家の横には銀色のファミリーカーが停められており、今日が土曜である事を思い出した。昨日のように家の周りを静かに、何気なく一周する。窓は開いており、やはり網戸一枚だった。しかし、中から人の気配は感じられない、塀伝いに通り過ぎようとした時、「アーン」と言うような女性の甘い声が聞こえた気がした。ドキッとして近づこうとした時、奥の家から小学生くらいの子供が出てきてしまい亮介はその場を去った。まさかとは思いながらも女性がセックスで発する生の声を初めて聞いたと思った。
普通、セックスを昼間からするものなのだろうか?それとも空耳だったのだろうか?いずれにせよ亮介には刺激が強すぎるほど興奮させる出来事であったと同時に、嫉妬の気持ちが心のバランスを崩していった。

次の日の日曜日は雨が降り、亮介は部屋にこもっていた。苦しい胸の内を何とかしようと考えていたが、良いアイデアは浮かばない、頭の中を耳に残った昨日の声が繰り返された。

月曜日、朝から晴天になり、ジッとしていられず亮介は池の浦に向かった。彼女の家に近づいた時、大きなゴミ袋を持った彼女を見つけた。黒いビニール袋を持った彼女は、バレッタで髪を後ろにまとめ、簡単な化粧姿でゴミ捨て場に行った。カラス避けのネットをめくりゴミ袋を捨てると小走りで帰る彼女を影から見ていた。亮介によかなぬ感情が湧き上がる、ゴミ袋の中を見てみたくなった。ストーカーと言う言葉が無い次代であったが亮介の行動はそれに近くなっていた。
人目を避けゴミ置き場に近づき、周囲を確認してゴミ袋を取り出し結び目を解く、急いで中を漁ると丸められたストッキングを発見した。ポケットにしまうと急いでその場を後にした。
誰かに見つかっていないかと不安と、ポケットに入れたお宝の興奮で心臓はドキドキし続ける。家に帰ると両親は既に出かけており、亮介はすぐさま部屋に入ってストッキングを取り出し、痛いくらい窮屈になった下半身のズボンとパンツを脱ぐ、ペニスは熱く脈を打って勃起した。ベッドに横たわりストッキングを伸ばす、彼女の股間が当たった部分を手に取りそっと口に当てると、足の付け根の力が抜ける感じがして、右手で勃起したペニスをそっと握る時には既に射精の瞬間を感じていた。5回くらい射精の波を感じ満足感に覆われる。そのまま30分くらい転寝をしてしまった。
それから3日間同じようなオナニーをし続けたが、だんだんと自分の変質ぶりが嫌になって、現実の彼女に逢いたい衝動が蘇りだしてしまった。

「はい、落合です。」約束を破り亮介は電話をかけた。
「・・もしもし」
「はい、なんでしょうか!」彼女は怒り気味に答えた。
「ごめんなさい、どうしても日登美さんの声が聞きたくて・・」
「なんで。名前・・・・?そう。あなたどこの人?」
「ハァ、ハァ、ハァ」
「もうかけないで!」電話は切られた。

「プルルルル・・」この後、亮介は5回電話をかけたが、出てもらえなかった。
一方で日登美はどうして自分の名前を知っているのか?の疑問で頭が一杯になった。すごく不愉快で先日の電話を後悔していた。


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