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ゆえとナオさん part3
【同性愛♀ 官能小説】

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第2話-1

ナオさんが、帰ってくるなり言い出します。
「ジムで、お団子ヘアと色白の二人と一緒になって、トレイルランニングに誘ったよ」
「いいですね」
「シャワー室でチラ見したら、美さきの言った通り、色白ちゃんはツルツルだったー!」
「ね…ね…」
「トレランの帰りに温泉に寄ろう!湯船にタオルを入れるのは、マナー違反だよねー」
「つるつるりんこ、てゅるりんこ…イシシ…」
ナオさんと美さきちゃんは、盛り上がってます。

お休みの日に、二人を車で迎えにいきます。
「大きな車ねぇ」
「親の金です。私は1円も稼いでいませんから」
ナオさんは、私たちの家族やマリーさんが来たとき用にと、
大きくて静かな車を買いました。
ナオさんはお金に使われるようなことはありません。

みんなでお山に向かいます。
「橋本ゆえです」
「円城寺…美さきです…」
以前に会っていますが、車中で改めて自己紹介をします。
「はー…美さきちゃんは綺麗な子なのねぇ…」
真理乃さんが、感心します。
「私達、山を走るのは初めてなんですけど…」
「大丈夫ですよ、登りは歩きますから。小学生が遠足で行くところなんですよ。
下りと、平らなところをジョギングします」
二人は安心したようです。

車を置いて、山道に入ります。
「二人ともかっこいいわね」
真理乃さんが、私と美さきちゃんを見てほめてくれます。
「ナオさんが見たててくれたんです」

沢沿いに、森の中を登って行くと、
右から左から小川が流れ込みます。
せせらぎを飛び越えます。
苔むしていて、とても気持ちのいいところです。
「川の源流だけあって、水があちこちから出てきますねー」

「ここが多摩川の源流でーす。最初の一滴でーす」
ほんとうにポタポタと水が染み出ています。
「これがあの大きな川になって、海に出るんですねぇ」
ナオさんと行った河口の羽田を思い出します。

森から出ると、空が開けます。
「ここを登ると山頂でーす」
どーんと、山頂がそびえています。
直ぐそこに見えますが、とても急です。

「頂上まで15分くらいですよ、レッツゴー!」
なんとナオさんは走って登っていきます。
とても普通の人には真似できません。
美さきちゃんが続きます。
美さきちゃんは、なにしろ体重が軽いので動きが速いです。
私たち三人はゆっくり歩いて、山頂に出ます。

「わぁ、いい眺めですねぇ!」
「ほんとだー!」
みんなで雄大な山並みを眺めながら、
写真を撮って、オヤツを食べます。
特に菜々さんは楽しそうです。

下りをジョギングします。
ナオさんはペースを合わせてくれながら、
楽しそうに飛んだり跳ねたりしています。
倒木を飛び越えたり、
スノーボードみたいに、空中で横一回転しています。
ナオさんは、お山に来たら自由自在です。
みんなでキャッキャ言いながら、お山を下ります。

「おしっこ…したい…」
美さきちゃんが言い出します。
私もしたくなったので、ついていきます。
「川から離れるんだよー」
ナオさんが注意します。
声の届くところで、二人でします。
「川から離れてしてるけれど、源流だからやっぱりいつかは蛇口から出るのかな?」
「みんな…のめ…」
「そーいうこと言わないの」


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