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異種間交際フィロソフィア
【ファンタジー 官能小説】

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隔世遺伝の絶滅種-4


 淫蕩な痺れが、エメリナの身体を侵食していく。

 ギルベルトは無言のまま、熱心に全ての傷に舌を這わせ続ける。
 見える部分全てを終えると、衣服のボタンを外された。乱れてしわくちゃのスーツとシャツがはだけられる。

 衣服の中に傷は無かったが、胸の下着をずらされ、とがりきっていた先端を口に含まれると、悲鳴をあげてしまった。

「あっ!んんっ!」

 喉をそらせ、ギルベルトの髪に両手を絡める。押し戻したいのに力が入らない。
 硬くなった先端を熱い舌が転がし、何度も繰り返し吸いあげる。

「は、は……ぁ……」

 息が乱れ、目端に愉悦の涙が滲む。下腹の奥が疼き、じくじくした熱が強まっていく。
 ものほしげに腰が揺らめくのを止められない。
 ようやく胸を開放されたが、唇が重なると、疼きがいっそう激しくなる。堪えきれず、ギルベルトの首へ両腕を回しすがりついた。

 口内を嬲られる快楽に震え、流し込まれた唾液を飲み干す。
 舌先を吸われ、身体の奥がさらに蕩け出すのを感じた。

 疼いてたまらない部分に指を埋め込まれ、恥ずかしくなるほど淫らに締め付けてしまう。
 両膝の裏に手をかけられ、大きく持ち上げられた。身体を二つ折りにするような姿勢は少し苦しかったが、蕩けた場所に当たる熱に、すぐさま気をとられた。

「――っ!!」

 一気に貫かれ、目の前に火花が散った。
 ひくつく内部をギチギチと押し広げる雄が、ゆっくりを抜き差しを開始する。濡れ音がたち、強すぎるほどの悦楽が襲ってくる。

「エメリナ、エメリナ……愛してる」

 ずっと押し黙っていたギルベルトが、かすれた声で囁いた。
 唇の角度を変えながら、合間合間に幾度も呼ばれる。
 琥珀の瞳に金色を帯びた魔物の子孫が、いつもより犬歯の目立つ口元で、すがるように訴える。

「愛してる……どうしようもないくらい、愛してる」

 切ない声音と熱い吐息に応えるように、エメリナの全身がひくひく震える。

「あ、あ、あ……」

 同じ言葉を返したいのに、快楽に痺れた口は上手く動いてくれない。
 せめて精一杯の力で抱き返すと、触れ合った素肌から、ギルベルトの鼓動がいっそう伝わった。
 早鐘のように鳴る心音を感じ、強烈な幸福感に包まれる。

 疲労しきっていたはずなのに、足を絡めもっともっと欲しいと強請る。幾度も注ぎこまれ、声が枯れるほど鳴いた。



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