調教合宿-7
３
なみなみとバケツに用意された浣腸液を太い注射器が吸い上げてゆく。いざ目の当たりにするとその暴力的な分量の液体を肛門から注入される恥辱をあらためて感じざるを得ない。そして、やがてやってくるであろう生理的欲求……。
「あの……。限界がきたら、おトイレに行かせていただきたいのですが……」
「バカなことをいうな。俺の目の前で排泄しろ。それが牝犬の証だ」
雅恵の目先には、再び懸垂バーにVの字に足を吊あげられ、縛められた身体の恵美が鈴を着けられたままバギナにバイブが突き立てられていた。腿に食い込んだ黒い脱落防止バンドに固定された疲れをしらないバイブに何度も逝かされ、すでに意識が遠のいているのか、我鏡の境地をさまよっているようだ。
「ああ……、恵美、しっかりして……」
「ふふふっ、恵美は肉欲が強いようだな。このまま調教してゆけば欲情の虜だ」
「なんてことを。ううっ……、もう終わりにしてやってください」
「だめだ。お前の浣腸を見届けてからだ」
「それをすれば終わりになるのね」
「それからお前のアナル処女を頂いて終わりにしてやる」
「あああっ、そんな……。お尻の穴に……」
「そうだ。牝犬のアヌスにペニスを突き立ててご主人様のエキスを注入する」
「そんな、そんなことを！」
「恵美を早く淫獄から救いたいんだろ」
恵美は焦点の定まらない目で口を半開きにして、時々細かく痙攣していた。バギナに固定されたバイブの柄の部分がウネウネと動き、くぐもった音をたてている。
「早く四つん這いになれ」
「ううううっ……。わかりました」
のろのろと四つん這いになって滝山に臀部を向ける。腿をぴったりとつけた恰好が雅恵の羞恥心の深さを表わしていた。それだけでも雅恵にとってはやっとの行為だ。
「足を広げて尻を突きだせ」
「うっ、ううううう……。恥ずかしい……。で、できません」
恥辱で顔を床につけたまま座り込む雅恵に恵美の呻く声が一段とたかく響いてきた。
恵美を見ると滝山がクリトリスに取りつけられた小鈴を下からチョンチョンと指で弾いている
「あっ、あっ、ああっ！ あぐうううううっ……」
ピクピクと痙攣する恵美を見ながら、滝山が小鈴を弾き飛ばすと、小鈴はクルクルと勢いよく円を描いて回った。白目をむいた恵美の身体がバウンドする。
「します！ しますから！」
雅恵は慌てて四つん這いのまま足を広げた。
恵美の身体から離れて雅恵に戻ってきた滝山は雅恵の顎に手をかけてあげさせた。
「そう、それでいい」
そのまま雅恵の背後にまわった滝山は改めて恥辱指令をだした。
「上半身を床に伏せてのけ反るようにして尻を高くあげろ」
「うっ……、くっ……」
床に伏せた上半身から括れたウエストから広がる厚みのある尻が欲情をそそる。
「素晴らしい眺めだ。尻の穴がクッキリだ」
顔を真っ赤にして尻を掲げた人妻の美尻と身体のラインを滝山は堪能しながら恥辱に打ち震える雅恵をいたぶる。
「自分の手で尻を割って穴を剥きだしにしろ」
滝山の狙いは自ら屈辱のポーズをとらせることによって雅恵の絶対服従の気持ちを見極めることだった。
「はやく尻の肉を広げるんだ。両手で掴んで大きく広げろ」
「あああああ……。は、はずかしい……」
後ろにのばした両手をやっとのことで自分の臀部にあてる。だが、滝山のいうような自分で排泄器官を晒すことが、どうしも出来ないでいた。
「恵美の限界が近づいているようだな……」
滝山のつぶやきが雅恵の躊躇を突き動かして、ついに尻にかけた手で割広げて全てを晒し嘆きの嗚咽をもらしはじめた。
「スミレ色の尻の穴が良く見えるぞ。ご主人様が処女喪失の儀式をしてやる」
雅恵の臀部に向かって膝まずいた滝山は、割広げている手の上から更に押し広げるように手を当ててアヌスに唇をつけた。
「ああ、そんなところを……ううううっ、いやああああ……」
最初は舌先でチョロチョロとくすぐるようにしていた動きが、徐々に舌全体でコソゲ取るような動きに変わっていくと、雅恵の恥辱は暗い悦楽へと変わっていった。
屈辱のポーズでアヌスを曝け出し、更に尻に顔をつけた滝山にベロベロとアヌスを舐められて、雅恵のマゾが刺激され、排泄器官を這いずり回る柔らかな軟体生物のような舌からゾクゾクとした快感が這い上がってくる。
「汚いところを……そんな……ああ、舐めないで……あああっ」
唾液に濡れたアヌスから顔をはなした滝山は完腸の準備にかかった。ローションを塗った指でアヌスをほぐしながら滝山は雅恵に「アナル調教宣言」と書いた紙を目の前の床に置いた。