オモワク-21
「ま、あれだ……これからも仲間としてよろしくって事でな」
仲間を手助け出来るなら何でもする。
パルに食料を提供するのと、何ら変わり無い。
「……ありがとう……」
「それで良いんだよ。さあ、寝ようぜ……明日……はや……」
ぐう……
言葉の途中で寝てしまったテオにリュディはぷっと吹き出した。
(……出逢えて良かった……)
魔物に動じなく、両性具有にも引かず……2人に女の悦びを教えてくれた。
どうでも良い事かもしれないが、リュディにとっては凄く重要な事。
これからの目標は女の幸せを掴む事。
その前に、自分が蒔いた災いの種……じゃなくて、災いの子株をどうにかしないといけないな、と考えつつリュディも眠りにつく。
やっと静かになった2人に羽馬が翼を被せ、そっと目を閉じる。
寒い砂漠の夜……砂梟の鳴き声と、ノアの深い溜め息が響くのだった。
‥To be continued‥