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アネクメネ・オアシス
【ファンタジー 官能小説】

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オモワク-13


ギシギシ

 テオの頭の中で理性の縄が引かれる音がする。
 テオが応えてくれないので、リュディはそっと唇を離した。

「……やっぱり……嫌?」

 両性具有なんて気持ち悪くて抱きたくないか、と言うリュディのオレンジ色の瞳は今にも零れそうな涙でうるうると潤んでいて……。

ブチッ

 テオの理性が完全に切れた。
 ぶわっと毛布を捲り上げたテオは、リュディをそれですっぽり包む。

「きゃっ……んぅ」

 リュディの口から漏れた小さい悲鳴を飲み込むように、テオがたっぷりと口づける。

「ふっ……ん……はぁ……んむぅ」

 潜り込んできたテオの舌は、縦横無尽に動き回り口腔内を隅々まで味わっていった。

「はっ あふぅ」

 やっと離れると息を整えながら至近距離で見つめ合う。

「魔物抱けるんだ……リュディなら大歓迎……だけど……良いのか?」

 そっと囁いてリュディの頬を撫でるテオの大きな手に、リュディは顔を動かして唇をつけた。

「テオなら大丈夫……テオが良い……」

 きゅううんと胸が高鳴る台詞に、テオは赤くなってリュディを抱きしめる。

「暴走すんなよ?」

「ふふっ……もしもの時はコレ……使って」

 リュディは一応、とテオに薬を渡した。

「分かった」

 テオはそれを受け取ると、ズボンの後ろポケットに捩じ込んで再びリュディと唇を合わせる。
 冷たい唇を暖めるように何度も食んで、舌を絡めて、唾液を啜り合う。

「あ……はあ……テ……オ……」

 キスをしながら身体を擦るテオの手が心地良い。
 その手がさわさわと動いてリュディの胸をふんわりと包んだ。

「ふあっ?!」

 的確に摘ままれた胸のてっぺんをこりこりされたリュディは、声が出ないように慌てて口を塞ぐ。

「んぅ ふっ うぅ」

 潤んだ目からぽろぽろ滴が零れるのを、テオがぺろりと舐めた。

「甘い」

 涙とは明らかに違う味にテオは驚きつつも、何度も舐めてそれを味わう。

「やん それ、もしかしたら……植物の樹液……?」

 体内に植物を飼っているのだ……多少は影響を受けるかもしれない。

「……コッチも甘いかな……」

 ニヤニヤしたテオの手がそろっと股間を撫で、リュディはビクンと身体を強張らせた。



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