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水面の少女 加奈
【レイプ 官能小説】

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奈落の人形 ☆-1


 未だ見ぬ加奈の膣への欲望が日ごと増していく留吉ではあるが、そうそう簡単に事が運ぶ筈も無かった。
しかし留吉にはさしあたって、加奈とは違う目当ての少女がいたのである。
明後日のマンコより、目の前のマンコである。


 1985年7月13日 晴れ

「小沼歩美ちゃんだね」
放課後の校庭、しわがれた声で留吉が少女を呼び止める。

「はっ、はい」
振り返ると老人の様な薄気味悪い男が、背後にいたので少女の表情が強張る。
少女は身震いする様な恐怖を堪えながら返事をする。

(くそ餓鬼が露骨に表情に出しやがって…… しかしそうしていられるのも今のうちだけだ。明日にも俺様の前にひれ伏せさてやる)
歩美の嫌悪感漂う表情を見逃さない留吉は、心中にてそう呟きながらも同時にたわわな胸元に視線を移す。

もっとも嫌悪の表情を浮かべられるのも、留吉の素行の悪さを考えれば当然の反応と言えた。
留吉はその名前から、常日頃から男子生徒たちからからかわれていた。
しかし女子生徒たちからは、忌み嫌われ恐れられていたのだ。

留吉については、常に黒い噂が絶えなかった。
それは女子更衣室の覗きから始まり、はては放課後の教室での女子生徒レイプまで悪い噂が絶えない。

実際表に出なかっただけで、その噂のほとんどが事実であった。
そんな留吉が解雇にならなかったのは、前校長と市の有力者のコネである。
それだけに、留吉に対して校内の少女たちが恐れ嫌悪するのは当然であった。

 しかし留吉はこの少女に対し有力な弱みを握っていた。
それは数日前の放課後、少女が男子生徒と体育館裏に消え入るのを目撃したのである。
男子生徒は、石崎佑香の弟として留吉の脳内データにあった。
多くの女子生徒がいる中、少女は留吉の肉欲の対象として上位に記録されていたのである。

「確かにあの身体は小沼歩美」
留吉の陰茎がジャージの中で膨らむ。


「あゆみぃ〜、お待たせ〜」
留吉が思いを馳せている間に、タイミング悪く歩美の友人が駆け寄って来る。
そして少女たちは留吉に浅く一礼すると、逃げる様に走り去って行く。

「くそ、運の良い餓鬼だ…… しかし次は逃がさねぇ、せいぜいオマタ洗って待ってるこったぁ」
口汚く罵る様に呟くと、留吉も校庭を後にする。


 7月20日 晴れ

留吉に取って、たった一週間で絶好のチャンスがやって来る。
留吉自身は知る由も無かったが、この一週間の間に敬人の軽はずみな一言で少女はその元を去っていたのだ。

「小沼歩美ちゃんだね」
一週間前と全く同じように留吉は、少女を呼び止めつつ周囲を見渡す。
誰も居ない事を確認してから、少女にだけ聞こえる程度の声量でボソボソと呟き始める。
先回の様に邪魔が入らない事に、留吉は内心ほくそ笑みながら続ける。

「歩美ちゃん、いつも石崎君と倉庫で何してるのかな? 実はおじさん、知ってるんだよ」
薄気味悪い老人の言葉に、少女の表情は見る見る強張り顔色も変わる。

「知っているって、何を……?」
少女はしどろもどろで、落ち着きのない様子が窺える。
肉体的にはともかく、精神的には所詮中学生の子供である。

「まぁ、まぁ、隠しても無駄、証拠があるんだ。君たちのしている事をビデオに撮ったんだよ」
いきなり核心を突かれて、驚きを隠せない少女。
「いやぁ〜、ビックリしちゃったなぁ〜」
おどけからかう様に留吉は付け加える。
「石崎君、もうすぐ柔道の県大会だったよね? こんな事先生たちが知ったら、大丈夫かな? それにお姉ちゃんの、石崎佑香ちゃんだって……」
ほんの数分のやり取りではあるが、歩美の表情は曇り俯くと留吉に促されるまま後を付いて行く事になる。


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