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アイツがあたしにくれた夏
【コメディ 恋愛小説】

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崩壊(性描写あり)-4

駿河のキスは、あちこちに移動していき、頬や耳、首筋やデコルテなど、彼の唇が身体のどこかに触れる度に、


「……っあ」


と、短い吐息が溢れた。


駿河の動きはさらに大胆になっていき、身体の上を滑っていた手があたしの胸を包むと、優しく動かし始めた。


「ああっ……!」


「小夜……、可愛いよ」


「やっ、あ、あの……!」


どうしていいかわからなくて、ベッドの上で足がもがくようにジタバタしてしまう。


駿河の肩を掴む手に力が込められると、彼はフッと笑ってから、今度はあたしの胸の頂をそっと口に含んだ。


「ああん!」


含まれた乳首は、駿河の舌で弾かれたり転がされたり、その度に身体の奥がジンジン熱を持つ。


優しすぎる愛撫に、声が漏れ出て、その度に下唇を噛んで声が出てしまうのを堪えるので精一杯。


「小夜」


ふと駿河は顔を上げてあたしを見下ろしてきた。


「……な、何……?」


「声……、我慢してる?」


「…………」


……バレてる。


図星だけど、認めるのが恥ずかしくて何も言えない。


だって、自他共に認める色気無しのあたしが喘ぎ声を出すなんて、第三者がこの場にいたらちゃんちゃら可笑しくてたまらないだろう。


あたしがセックスだなんて、自分でも信じられないし、違和感は未だに拭えない。


ゆえに、感じて声が出る自分もなんだか恥ずかしくて全てをさらけ出すなんてできなかった。


「我慢しないで、声、聞かせろよ」


「……んなこと言われたって出ないもん」


バレバレの嘘だけど、ここまで来ても素直になれない。


でも、彼はクスリと笑ってから、


「じゃあ嫌でも声出させてやる」


と言って、あたしの脚の間に手を伸ばした。







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