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アイツがあたしにくれた夏
【コメディ 恋愛小説】

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崩壊(性描写あり)-3








恐る恐る探るように、駿河の元へ歩いていき、ベッドの上で胡座をかいている彼の前に立つ。


すると、グイッと手を引かれて気付けばあっという間にあたしの身体は仰向けに寝かされていた。


間髪入れずにあたしに覆い被さってきた駿河は、あたしのこめかみ辺りから指を髪の毛に埋め、優しく梳き始める。


「……怖いか?」


奴の髪を撫でる仕草があまりに滑らかすぎて、思わず身震いしてしまったあたしに、駿河が訊ねてきた。


正直、怖い。


自分の身体を見られて幻滅されるんじゃないかとか、一つになった時の想像もできない痛みとか。


……そして一線を越えてしまったらあたし達の関係はどうなってしまうんだろうという不安とか。


そんなマイナスな感情ばかりが襲ってきたあたしは、声すら出せずに小刻みに頷くことしか出来なかった。


駿河はもう片方の手でリモコンを持つと、天井に向けてピッと音を立てる。


明るかった照明がオレンジ色の微かな光に変わると、あたしの頬を優しく撫でてからチュ、と軽く唇に吸い付いた。


「俺、すげえ大事にするから」


撫でた手がするりと胸元に滑り降りると、そっとバスタオルをほどいた。


「あっ……」


ほどかれたバスタオルの上でさらけ出されたあたしの身体。


エアコンの冷気と駿河の視線でゾクッと鳥肌が立ってしまった。


「小夜……」


「や、やだ……あまり見ないで……」


「恥ずかしい?」


「うん……」


胸元を両手で隠し、膝を立てて内腿に力を込め、なるべくアソコを見られないように身体を縮こませてみても、あっさりその腕は掴みあげられ、脚の間に身体を割り入れられ、あたしの防御はいとも容易く瓦解してしまった。


「やっ! やだっ!」


咄嗟に大きな声が出てしまったけど、すぐに駿河のキスで塞がれてしまう。


口の中でクチュクチュと這いずる舌は、さっきの公園でのキスより激しくエロチックで、身体の内側から溶かされていくみたい。


強張っていた身体も徐々に力が抜けていって、同時に脚の間がジュク、と疼いたような気がした。




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