崩壊(性描写あり)-12
しばらくそうやってあたしの身体を弄んでいた彼は、意を決したようにあたしの脚の間に身体を割り入れ、未だ固くなったままの肉棒を割れ目に擦り付けてきた。
ペニスがクリトリスを掠める度に、
「ひゃっ!」
と悲鳴を上げてしまう。
「ホント、感度いいな。あーもう、限界」
「す、駿河……」
「……行くぞ」
もう一度あたしの中に焦点を合わせてきた駿河は、あたしの呼吸のタイミングを見て、そのそそり立った欲望を中にねじ込んできた。
「あぐっ……!」
走る激痛、滲む脂汗。
なまじ痛みを知ってしまったせいか、防御に入る身体は無意識に強張る。
「小夜、半分入ったぞ」
それに対し、覚悟を決めたのか、駿河の腰は退けずにさらにミリ単位でめり込んでくる。
「ああっ……! いったい……!」
焼けつくような痛みに大粒の涙がこめかみを伝い、耳の穴に流れ落ちる。
「……ゆっくり深呼吸して」
駿河は、汗でおでこに貼り付いたあたしの前髪をスッと横に流してから、そこにチュッとキスをしてくれた。
なんとか息を整えながら、ぼんやり駿河を見れば、思わずその顔に手を伸ばしたくなった。
「駿河……」
「ん?」
あたしは両手で駿河の頬を包むと、そのまま唇が欲しくて口をゆっくり開いた。
「お願い……が……あるの……」
「何?」
「残りを挿れる時、ずっとキスしてて欲しいの……」
「小夜……」
「あたし、駿河にキスされてると、すごく安心するの。だから……」
「……わかったよ」
駿河は、彼の唇に触れているあたしの親指をチュク、と口に含んでからあたしに顔を近付けてきた。
そのままおでことおでこをくっつけると、彼はニッと笑う。
そして、
「じゃあ、俺もお願いがある」
と言った。